七月《1》
地区大会、つまり、コンクール迄、あと一ヶ月をきった。
先輩はぴりぴり。ガチのぴりぴり。
後輩はテンションが可笑しくなる。めっちゃやばめ。
そうしてなんやかんや、やってきた、ホール練。楽器を農家の人が使いそうなトラックに乗せて行くと、途中で木琴が落ちる事故があったらしいが、私は兎に角、終業式が終わったばかりだというのに、自転車でヒィヒィ言いながら、街の端から中心部までエンヤコラエンヤコラ乗って来たことが嫌で辛くてしょうが無かった。
打楽器、管楽器、バックの順に荷物が会場入りしていく。
疲れ果てた私はサックスを首に吊ったまま練習中だというのに、居眠りをした。
ガミガミ五月蝿い外部の先生、何もしない顧問、ビデオらしきものをとる副顧問に飽きたのだ。
この日、覚えていたのは、その夢はとても幸せな夢だったということと、朝起きるのが辛かった事だけだった。そして約束の8時を軽々と超え、気づいたらなんやかんやで9時となっていた。
次の日、同じホールへと足をエンヤコラした。楽器を楽屋へ置いていったので、とても心配だったが、無事でいて、安心した。
この日は親が1時間くらい見に来ていいよtimeがあった。先生の様子がおかしい、可笑しすぎた。いい子ぶってる奴とあまり大差なかった。
4時くらいに終わり、帰るのかとなると、楽器を学校へエンヤコラエンヤコラ。
なんやかんやで7時近く、私は急いでチャリを走らせた。だって今日は、祭りの太鼓をやらなきゃ行けない義務があるんだもの。
そうして、怒涛の如く2日間が過ぎ、また練習が始まる。
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