四月《2》

落ちこぼれ吹奏楽部、そう自分達で呼ぶくらいなのだから、そうなのだ。


それでも前を向いて進まなければならないだとか、誰が決めたんだか知らないが、お世話になった先輩の為に頑張ろうと思った。


あいつが去ってから一ヶ月が過ぎるのにも違和感が無かった。それ程てんやわんやした日常であることが分かる。


楽譜、面を見ればわかるが、簡単です。が、舐めて掛かればいけない。私は何回も舐めて掛かって大体、というよりかは全部失敗している。


そうして、コンクールへの練習が始まった。


私達吹奏楽部に襲いかかる悪夢の発表迄、後、何日だろうか?

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