日々是徒然~日常を一枚の写真のように~

つちひさ

2019/8/1 玉虫

ジッジジっと音をたて緑色に光輝く弾丸が頭上を通りすぎた。玉虫だ。


 初めて玉虫を捕まえたのも夏だった。虫だ、昆虫だ、それなのに顔が写らんばかりにように輝いている。その緑色の輝きのなかに虹がかかっているのだ。

 

 教科書で読んだときは眉をひそめたが、昔のひとが工芸品に使うはずだ。けれど、いやだから私は「玉虫色」と言う慣用句がどちらともつかないと言う意味で使われるのが許せない。


 玉虫色は人知の及ばない美の神秘。玉虫色を慣用句に使うならそれぐらいの意味で使うべきだ。

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