今更ですが……この世界の舞台設定


 こんばんは、ゆきこのはです。

 今回、いつのまにか複雑になりすぎたこの物語の世界を一度整理してみることにしました。

 これはあくまでも作者のメモ的なものなので、お読みにならなくても大丈夫です。 

 もう一度繰り返しますが、これはあくまでも作者のメモ的なものなので、わかりにくいところもあると思います。すみません。

 では、よかったらどうぞ。






【この世界の舞台設定】

花国かこく……とある大陸の東側の大半を支配する世界屈指の大国。

 国主は、こう王家当主でもある女王。

 一応多民族国家ではあるが、国民の約七十パーセントが花国を建国した民族・花族である。

 王都は、瑞花ずいか

 黄央こうおう州、玄北げんほく州、青東せいとう州、朱南しゅなん州、白西はくせい州の五州に分かれている。

 かつては、地方分権的な統治が行われていた。


・花国女王……正式名称は、“花国かこく国主こくしゅ巫女ふじょ大王だいおう”。

 意味は、“花族の国の国の主であり、巫女でもあらせられる偉大なる王さま”。

 つまり女王とは、花国の最高権力者でもあり、花国の最高位の女神官(巫女)でもあるということ。

 伝説では、初代女王・こう明花めいかは、のちに黄王家の守護神となった四霊しれい龍王りゅうおう鳳凰ほうおう麒麟きりん)と、花国の守護神となった四神しじん玄武げんぶ青竜せいりゅう朱雀すざく白虎びゃっこ)の助力により、国を統一したという。

 女王は、異能いのうと呼ばれる不思議な能力を持つ。

 敬称は陛下、こう花人かじん、または万歳婆ばんざいば

 御紋は“黄花こうか龍王りゅうおう”。

 御花は“黄大こうだい牡丹ぼたん”。


・黄王家……花国の国主一族のこと。

 この家に生まれたむすめが、代々、花国の女王となる。

 なお、黄姓は花国の禁姓の一つであり、何人も名乗ってはならないとされている。

 この家に生まれたむすめの多くが、異能を持つ(一部の男子も持っていることも)。

 初代当主は、黄明花。

 黄王家こうおうけ直紋じきもんは、“明王めいおう彩花さいか”。

 御花は“百彩ひゃくさい牡丹ぼたん”。

 

・後嗣…………正式名称は、“花国かこく国主こくしゅ巫女ふじょ大王だいおう後嗣こうし”。

 意味は、“花族の国の国の主であり、巫女でもあらせられる偉大なる王さまの、お世継ぎさま”。

 この正式名称から、女王後嗣、または王嗣、とも呼ばれる。

 なお、この位は、黄王家次期当主である花国女王の正式な跡取りのみ、称することが許されている。

 後嗣になる者は、異能を持っていること。それが必須条件である。

 敬称は殿下、こう花姫かき千歳娘せんざいめ

 御紋は“黄花麒麟おうかきりん”。

 御花は“黄貴こうき桃花とうか”。

 

王夫君おうふくん…………正式名称は、“花国かこく国主こくしゅ巫女ふじょ大王だいおう夫君ふくん”。

 意味は、“花族の国の国の主であり、巫女でもあらせられる偉大なる王さまの、つまの君さま”。

 この正式名称から、女王夫君とも呼ばれる。

 この位は、花国女王と双翼連理そうよくれんりの誓いを立てた正室のみが、称することが許されている。

 なお、王夫君は、四神宗家およびその一族の者または紫祇しぎ家の者から選ばれる。

 敬称は陛下。

 御紋は“双翼鳳凰そうよくほうおう”。

 御花は“連理れんり芍薬しゃくやく”。 


四神宗家しじんそうけ………四神の最初の文字を姓名とする、げんせいしゅはくの各一族のこと。

 いずれの家も初代当主は、花国の初代女王・黄明花の子どもたちで、二代目女王・こう秀花しゅうかの弟妹でもある。

 かつては、その名に負う州を治める州公と呼ばれる大領主であった。

 ただ、今でもその名に負う四神を祀ることを義務の一つとしている。

 別名、四大家、旧四大州公とも呼ばれる。

 なお、宗家と呼ばれるのは、げんせいしゅはくの各一族の中でも直系の限られた者のみである。

 それ以外のげんせいしゅはくの各一族の者は、分家と区別される。


四斎家しさいけ…………四神宗家の分家の中でも特に、花国の(四方位)守護神をそれぞれまつることを専門にしている、れい(玄家の斎家のこと)・らん(青家の斎家のこと)・こう(朱家の斎家のこと)・はく(白家の斎家のこと)家のこと。

 花国では、神仙しんせんを祀ることを生業なりわいにしている家のことを、斎家さいけと呼ぶ。

 その特殊な家業により、四斎家の各本家は、四神宗家に次いで家格が高く、傍流とは格が違うとされている。

 また、いわゆる神官・巫女・かんなぎと呼ばれる特殊な職に就く者の元締めでもある。


紫祇しぎ家…………黄王家の唯一の分家で、この家のむすめでかつ異能を持つ者は、王位継承権を持つ。

 初代当主は、初代女王・黄明花の末娘であった王女である。

 歴代当主には、黄王家の第二、第三王女がなっていることが多い。

 黄王家と同じく女系であり、かつては時の女王の王子が、紫祇家の分家筋の婿になることも多かった。

 普段は、政務に忙しい女王に代わり、黄王家の神事の大半を司る。そのため、別名、神祇の一族と呼ばれている。

 また黄王家以外、唯一王位継承権保持者を一族の中に抱えるため、女王の即位・女王後嗣の立後嗣(正式に女王後嗣となること)・女王夫君の立王夫君(正式に女王夫君となること)等々の承認を行う。

 女王が愚王であったり、相当の暴政を布いた場合によっては、その女王をやめさせることもできるため、別名、影の王家とも呼ばれる。

 政治的には常に中立を保ち、政治では救いきれない弱きモノに手を差し伸べよ、という家訓がある。


・異能…………簡単に言ってしまうと、不思議な力。花国では、いくつか種類はあるとされているが、初代女王・黄明花が持っていたとされる“神降しの力”が最も尊ばれている。

 異能を持つ者には、基本的に黄王家の血を引くむすめが多い(一部の黄王家の男子も含む)。

 女王となる者には、千里眼、または万里眼という異能を持っている必要がある。

 予知夢も、異能の一つ。


・千里眼…………人間が見ることができない遠くを見渡すことができる能力。

 能力者の素質にもよるが、過去・現在・未来の三つの時間に起こったことを断片的に視ることが可能。

 ただし、能力者によっては、現在のことを視ることができても、過去や未来のことは視ることができない者もいるなど、その能力には個人差が大きい。

 “神仙に愛されし姫巫女の力”と称される。


・万里眼…………千里眼せんりがんよりも、さらにはるか彼方かなたを見通せる能力。

 過去・現在・未来の三つの時間に起こったことを、視ることができる。

 なお、この力を持つのは、四神しじんの他に、四霊しれい—―りゅう鳳凰ほうおう麒麟きりん四柱よんはしらの黄王家の守護神—―と、人間では四、五代に一人くらいの黄王家の当主のみである。


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