第19話 キャラクターか、ストーリーか

綾束乙さんの創作談義の中で、出た話。



――「魅力的なキャラがいれば物語は動く!」という派閥と「魅力的な世界観があれば物語は動く!」という派閥があるんではないか



私は「“世界観”と“キャラクター”は歯車のように噛み合っている気が致します」と返信しました。

その考え方は、甘かったのです。

どちらも大事ですが、どちらがより大事なのか、ということでした。

紺藤の頭の悪さが露呈してしまった。(´・ω・`)



私は、専ら“世界観”派だと思っていました。

というのも、昔の知り合いが某漫画に対して「キャラクターが好きだから作品そのものが好き!」と言っており、その考え方が嫌だったからです。

私もその漫画のキャラクターは好きでしたが、ストーリーは好きとは言えず、作品そのもののファンにはなれなかったからです。



……ちょっと待てよ。

キャラクターの“引力”に引き込まれてファンになった作品もあります。



「ファイブレイン ~神のパズル」

NHKで日曜日の夕方に放送されていたアニメ。

天才的なパズルの才能を持つ少年が、“神のパズル”と言われるパズルに挑もうとする物語。

ストーリーに綻びはありましたが、それでも来週が待ち遠しくなる作品でした。オフィシャルファンブックを買ってしまったほどです。

無駄なキャラクターがいたかもしれない、とは思いましたが、魅力的なキャラクターにあふれた作品でした。



「平清盛」

大河ドラマです。視聴率云々言われていた。私の周りからは最悪の評価でした。

登場人物が、皆、濃い! 皆に物語がありました。

松山ケンイチさん演じる清盛が、独裁者みたいになってしまった過程に無理が感じられず、つい引き込まれてしまいました。

当時は無名でも、今活躍されている俳優さんがたくさんいました。窪田正孝くん、中川大志くん、高杉真宙くん、二階堂ふみさん……etc.

山本耕史さんや井浦新の怪演が頭から離れません。豊原功補さんがわずかに見せた優しい表情も、印象的でした。



で、自分の結論ですが。

世界観(≒ストーリー)は外せません。

……今まで何の論を展開していたんだ、という感じで申し訳ないです。

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