御素麺

蜜海ぷりゃは

御素麺

おそうめん、ちゅるちゅる。


早いもの勝ちで、呼ばれましょう。


ちゅるちゅる、ちゅるり


ざるに山盛りの、乳白色で艷やかな、おそうめん。


みちみちと絡み合っている。


お箸でしゅるりと持ち上げて、


おつゆにとっぷり漬け込んで、


卵焼きや、おてんぷらと一緒に呼ばれると、


これまた至極、絶品なのでした。


おねぎや、すりごまもお好みで。


みょうがは一人、まで。


しょうがは多めに、摂りましょうね。


ちゅるっ、ちゅるちゅる


おそうめんに少し飽きてきたら、


おてんぷらをそのままおつゆにつけて、


呼ばれましょう。


かきあげ、ちくわ、ピーマンもよく揚がってるよ。


さくっ、じゅぶぶ、むしゃくり


明日も、おそうめんがいいなあ。


濁ったおつゆに、油膜が張る。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

御素麺 蜜海ぷりゃは @spoohnge

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ