第26話 地元のお祭りが開かれている神社の前を通りかかった

 アリアハンはまだ早かった。


『地元のお祭りが開かれている神社の前を通りかかった』

 をやってみます。


 伝えたいことは今のところ『賑やか』です。


* * *


 普段は人が誰もいなくて、快適に自転車で通過できる抜け道の入り口。

 そこがいまや人だらけで大渋滞になっていた。

 子どもに大人に男性に女性、いっぱいいるし声質もさまざまだ。入り口だというのに音楽家が路上演奏をしているくらいの音量。

 普段着の人もいれば、浴衣の人もいる。

 近くの神社で祭りが行われる日に違いない。参加しないから忘れていた。

 平日でも道路を埋め尽くす人が集まるのだから、好評さを物語っているというものだ。いい意味で圧倒される。

 よく見れば道路の両端は四角い屋根の簡素な屋台が並んでいた。特に客引きなどはしていないようだが、店の前にはいくらかの人だかりができている。

 食べ物屋の匂いだろう。香ばしい匂いが鼻から入ってきて、お腹が締め付けられるような感覚に陥る。


 なんて賑やかなんだろう。

 そう思いながら、抜け道は諦めてやや遠回りになる次点の道を自転車で駆けた。



検索単語

※渋滞

※簡素

※たむろす

※圧巻 →派生:圧倒

※人気 →派生:好評

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