第3楽章 2024年

2024年10月 全国へ 平愛美

 愛美は音大を卒業するとフルート奏者と母校の高校音楽科講師と吹奏楽部顧問という3つの仕事をこなした。

 愛美は学校側に念願の吹奏楽部の復活を売り込み、フルート奏者の活動も続ける事で学校のアピールもできると言って講師としての採用を働きかけた所、私学かつ母校だった事もあってあっさり話が通ったのだった。


 時間的に無理がありフルート奏者の仕事は控えめにならざるを得なかったけど、音楽講師と再始動させた吹奏楽部顧問として充実した日々になった。こうして私は母校に戻った。


 最初に市内の高校吹奏楽部の合同演奏会で存在をアピールした。そして再始動1年目は経験者不足からB編成での挑戦となりつつもなんと東日本大会出場を果たした。流石に銅賞だったけど一度は廃部同然だった学校が1年目で結果を出した事の反響は大きかった。

 2年目は経験者が多く入部してくれて待望のA編成部門での出場を叶える事が出来た。とはいえ2年目、初めてのA編成部門出場は東関東大会金賞で全国推薦からは外れてしまっており愛美の念願はまだ果たせていなかった。


 でも実力の片鱗は示せたようで3年目もうまく部員獲得が進み今年は遂に東関東大会金賞・代表に選ばれて念願の全国大会名古屋入りが叶ったのだった。

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