『思い出のあの人』
命に境目ってあると思う?
人間は土地を売買する
土地を人間が作った単位で切り売りしている
どこからどこまで誰々のもの
会社のもの 資産家のもの
でも本当に土地を所有するってできるのだろうか
同じように
あなたのいのち
他人のいのち
当たり前のように分けて考えるけど
本当に境目などあるのだろうか
いのちに境目はない
あるようでない
ないようである
あなたが自分の世界だと思っている心の中には
他人も棲んでいる
あなたの身近な人も棲めば
あなたの知らないはずの人も棲む
過去 現在 未来
時間の軸を越えてあらゆる人が棲む
だって皆あなただから
そしてあなたは皆だから
あなたが目の前のひとりを想う時
それはすべての人を想うこと
それは現在だけでなく過去未来をも癒すこと
あなたが目の前のひとりをゆるす時
それは二元性であるがゆえに宿命的に起こる
すべての在り方をゆるすこと
あなたが人間的にゆるしがたきをゆるすこと
その想いこそが この世界を存続させる意思表示となり
さらに物語が紡がれていく
歴史絵巻は続く
あなたが傷付くことなどないとは言わない
誰しも背負っている何かがある
でも
その荷を降ろすヒントはいつも世界に満ちている
あなたが見ようとしさえすれば
あなたが自分自身に見つけようとすることをゆるしさえすれば
いつだって世界は変わるということを
あなたに伝えたい
あなたは聞いてくれるだろうか
すべてはまぼろし
あなたがこれが自分の生きた実際の人生だといくら思っても
事実は揺らぐことはないといくら固く信じても
それすら統べ治めてしまうものがある
過去も未来も今も関係なく
すべてを塗り替える力があるもの
それをあなたに言葉で教えることはできない
ただ出会うしかない
その出会いは
遅かれ早かれあなたにやってくるよ——
言葉で教えられないと言ったけど
ひとつだけ鍵になることがあるとすれば
その時が来た時あなたにも思い当たるはずのヒントがあるとするならば
それは魔法の言葉
時代が変わっても文明が進んでも
色あせることのないその言葉
あなたのことが、大好き。
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