第2話腐女子の最初の試練

私は生粋の腐女子です。なーんて言えるわけもなく、執筆も原作としていくつかしか持たない。回りに言わすと立派に腐女子です。って。じゃあ今この前に居る男前は誰って事になる。勿論わたしはこの世界がどこかなんて分からない。ここが何処かすらわからずに居る。

簡単なのだ。私の回りにこんな男前は存在しない。だからここは異世界である。

さてどんな男って?うーん。中性だけど黒髪で今時っ子が立ってる。でなんでか、じっと見られている。不思議に周りが見えない。でこっちは避けようの無い視線浴びてフリーズ中。んで頭ん中で考えている訳だ。

・・・・・・どうせいっと。

要約するとどうしろと自分に問うている。もう少し落ち着けば情景がみえるかもと我慢して耐える。不思議なもんでこんな時にでもトキメク。胸があー。無い胸が高鳴るんだー。

「あんた。」

綺麗な✨した男前は何を言っても男前。しかし、この瞬間ダッシュで逃げようと走っている自分に驚く😲‼️

はい⁉️今男前が発しただけ。おい!おーい❗️って悔しさと共に不馴れな自分が悲しくって嫌になるなんてほんの一瞬でよぎっていく。ついでにちょっとの期待と。

何でだろうね。こういう時はお決まりで指先をギュって捕まれてノックアウト。でへたり込んで一言。

「何?」

頭カキカキしてため息吐いて。


・・・・どーにでもして。


観念するしかなかった。二回りも違う見た目の下手すりゃ息子のような男前が

「俺。どうしたら良いんだろ?」

頭カキカキそっちもやって困り果てている。夏のデザインにハーフパンツ、サンダルで直ぐにあちこち行きそうな何処にでもいそうでいない男前が悩んでる。

「何て聞けば良いんだろ?勇者様ですか?」

何とも違和感満載な言葉を吐く。わたしはゆっくり立ち上がり諦めぎみに

「はい。」

と返事するしかなかった。

「あんたを放したく無いけど。」

これはミッションですか?って当人には聞けないらしく言葉が呑み込まれていく。まるで海から上がった人魚姫のように沢山の言葉が続かない。私はゆっくり手を振りほどき行く宛の無い街へ向かうしかなかった。


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