ネコにゃんとクシャミ

『ネコにゃんマヂかわぃい(*´Д`*)

モッフモフでやわらかそーな体ナデナデしたぃ(*゚∀゚)っ

プニプニにくきゅー連打したぃよぉ(ノ`Д´)ノ

ぃつかホンモノのネコさわれるかなぁ…』



僕の街と夜空を一望できるの特等席、山の上公園から眺める妙に浮ついた駄文は今日も健在で、僕の望むものがそこには広がっていた。

ネコにゃんに対する狂おしい想いが感じ取れるものではあるが、最後の一文が引っかかった。


『ぃつかホンモノのネコにゃんにさわれるかなぁ…』


まさか猫をさわったことないのか?

こんなに大好きみたいな文章を垂れ流しておいて?


考えられる理由は3つ。

 1つ、実はそんなに好きじゃない。

 2つ、極度のアレルギー。

 3つ、諸事情でそもそも遭遇したことがない。


1つ目は違うな。

同じバカでも、嘘で媚び売るようなバカでは無い。……気がしている。


3つ目も考えにくい。

軟禁レベルの箱入り娘でもない限り、猫に遭遇しないというのは難しい気がする。


となれば2つ目、アレルギーである線が有力だろう。

近づくだけで涙を流し、クシャミが止まらなくなる人は居る。

彼女(?)もその部類なのだろう。



しかし、クシャミくらいで情けない。一度くらい無理してでもさわってみろと言いたい。それだけの価値が猫にはある。


猫のポテンシャルなめんな! 

とか無責任な事言っていると、アレルギーなめんな!

とか言われるのだろう。


アレルギーで死ぬ人も居ると言うし。

でも猫のアレルギーで死ぬ人なんているのだろうか。いくら猫好きでも流石に命懸けちゃうのはどうかと思う。そういう意味では、彼女には己の距離感で猫を愛でてほしいと思う。


「っくしゅん!」


クシャミで我に返る。

駄文に影響されたのか、どうでもいい脱線考察を脳内で繰り広げていることに気づく。


そろそろ寒くなってきた。風邪を引く前に帰るべきだろう。

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