木々の間から

歩みを止めずに進む


見上げた空は蒼く

目の前は暗い世界


強がりながらも心細くなる


しばらくすると

木々の間から声がした


それは子供の声


笑い声ではない

哀しい泣き声


林の中で迷ったのだろうか

優しく声をかけてみた


「迷子になったの?」

僕は尋ねる

「誰かをまってるの」

子供は答える


ならこの子といてあげよう


木霊さんとはここでお別れ


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