夏
奏 由夢
家は大事
暑い 空からは体が溶けてしまいそうなほど強い光が照っている
肌をじりじりと照らしており
このままほうっておいたら こんがりと焼けてしまいそうだ
汗がだらだらと肌を伝う
汗のせいで肌はべたついていて 嫌悪感をおさえられない
しかしそんな嫌悪感は無視され なおも汗は滝のように流れ続ける
家がみえてきた あともう少しだ
近い この道を曲がれば家だ
そして彼は道を曲がり やっとのことで家についた
彼はそのまま乱暴に扉を開け玄関に入った
後ろ手で扉を閉めながら靴を脱ぎ捨てるようにして脱ぎ
そのまま 彼は流れるようにエアコンをつけ
ガラスのコップを手に取り 冷蔵庫に入っていた水をそのコップに注いだ
彼はそのままコップを口につけ その中身を一気に飲みほした
「はぁはぁ」
彼は荒く息をつき コップを近くの机に置いた
夏 奏 由夢 @yumusurs
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