意味怖聞かせて尾崎君!part2

 次の日


「意味怖聞かせて尾崎君!」


「杉またお前か今日も昨日と同じか?」


「うん!罰ゲームも前回と一緒ね」


「分かったよしょうがないなー全く」

「それじゃあいくぞ」

「俺はある日交通事故に合い病院に入院していた」


「はー病院っていうのは暇だなー、誰か来ねえかなー」


 ガラガラガラ


「おっす、愛太郎」


「よ!蒼太」


 今日は友達の蒼太が見舞いに来てくれた。

 俺は蒼太と世間話をしばらくしていた、やっぱり友達って大切だな。

 しばらくして蒼太が急に深刻そうな顔で聞いてきた。


「なあ、愛太郎お前って車に跳ねられたんだよな?」


「ああ、そうだけど」


「そこて聞きたいんだけど運転手(犯人)の顔って覚えてたりするか?」


「ごめん、いきなりの事だったし顔は覚えてないよ」


「そうか、まあ無理もないよな」

「すまねぇ、俺もう用事あるから帰るよ」


「おう今日はありがとうな!」


「いいってことよ!愛太郎お見舞い来るの遅れてごめんな」

「次は遅れずに来るから」


 そう言うと蒼太は逃げるように病室を去った。


 僕は蒼太が犯人だと確信したので警察に通報した。


「はい、これで終わり」

「前回よりは難しいけどまだ簡単かな?」


「うん!これもわかるよ!」


「じゃあ解説を簡単にどうぞ」


「まあこの話は2つおかしな部分があるわね。」


「1つ目は「運転手(犯人)の顔を覚えてるか?」って言うセリフね、普通ひき逃げの犯人を見つけるには車種やナンバープレートを聞くのが普通でしょ?」


「仮に運転手(犯人)の顔を見ていたとしても伝えるすべがないし、伝えたところで意味はない」


「そして2つ目「次は遅れずに来るから」って言うセリフね。「次は」って言ってるところから蒼太は愛太郎がまたひかれる事を知っている。」


「つまり犯人は友人の蒼太ってわけ、さらに言うと「次は」って言ってるから蒼太は一撃で殺すつもりは無いみたいね」


「perfect完璧な答えだ」

「補足する必要がないね」


「じゃあ帰りにジュース奢ってよね」


「やれやれ2日連続で負けるなんて杉まさかこうゆうの得意?」


「んー?こうゆうのって言うより謎解きとかが好きなだけなの」


「あーそう言うことね、じゃあ次はちょっと難しい問題を出そうかな」


「よし!かかってこーい」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る