意味怖聞かせて尾崎君!

フーゴ

意味怖聞かせて尾崎君!part1

「意味怖聞かせて尾崎君!」

 放課後俺は何故か、特に仲良くもない隣の席の杉桃子(すぎももこ)に、意味怖を聞かせろとせがまれていた。


「なんで俺にそんなことを頼むんですか?」


 確かに意味怖は好きだ、しかしこいつどころかクラスの誰にもそんな話はしたことがない。


「だって尾崎君いっつもスマホで意味怖見てるでしょ?」


 うっ見られてたのかよ。

 俺は友達のいない、いわゆるボッチだ、だからやること無さすぎて意味怖読んでたらハマったなんて言えねよなー


「別に僕じゃなくても自分で調べればいいじゃないか」


「いいから教えてよぉ」


(なんなんだこな強引な女めんどくさいなー)


「じゃあこうゆうのはどう?」

「尾崎君が私に意味怖を読む私がどこが怖いか当てるゲームをしよう。」

「もし外したら尾崎君にジュース奢ってあげるよ」


「もし杉が当てたら?」


「その時は尾崎君にジュース奢って貰うよ」


(うーん確かにいつも帰っても暇だし暇つぶしにいいかもな)


「よし!OKだそのゲーム受けて立とう」


「やったー!流石尾崎君」


(俺もお前も話したのは初めてだろ俺の何を知ってるんだよ)


「まあ最初だし優しめでいくかな」

「ある男は霊視のことを信じていなかった。」


「どうせ霊視なんてどれも嘘っぱちばかりだ」

「あ!そうだちょっとイタズラしてみようかな」

 そう言うと男は友達と嘘写真を撮るのだった。

 その内容とはソファーに2人座り背後に隠れた1人が片方の肩を持つという古典的なやつだった。

後日俺はその嘘写真を持って霊視をしてもらったのだ。

嘘だとバレないように飛びっきりの演技をして。

 すると霊視の結果

「貴方幽霊に右足首を掴まれていますね、近いうちに足首を怪我することになるでしょう。」

と言われた。

 ほらなやっぱり嘘っぱちだ霊視なんて出来てないじゃないか、それとも俺の名演技のせいなのかw?と男は笑いながら帰ったのだった。


「はい終わりこれは簡単だからわかるかな?」


「もうーバカにしてるの?これくらいわかるよ」


「じゃあ解説を簡単にどうぞ」


「男は背後に隠れてもらった友達に肩を持ってもらったのに霊視の結果は右足首を掴まれていると言われた。と言う事はその人はしっかりと霊視できているってことでしょ?」


「正解です!」

「まあこれくらいは分かるよね」


「やったじゃあ帰りにジュース奢ってよね」


「はいはい分かりましたよ」


ここから俺尾崎隼人(おざきはやと)と

杉桃子(すぎももこ)の意味怖ライフがスタートしたのだった。

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