私の辞書に失恋の二文字はない!
貴美
まずは聞いてくれ
告白してOKが貰えるなんて
「先輩おはようございます!」
挨拶運動中の先生の傍らで待機していた私は、他の生徒にも元気よく挨拶しながら先輩の登場に一言付け加えた。私の声に先輩が目ん玉カッぴらいて「え?」っと呟いていた。あ、意識されてる。それだけで嬉しかった。なぜなら告白するまでは風景同然だったのだ。まさに怪我の功名。え、違う?
自主的に挨拶運動に参加していた私だが、目的は果たした。さぁ教室に戻ろうとしたら先生に首根っこを掴まれた。最後まで責任もってやれってことね。へーへー。ふと先輩を見ると未だにこちらを凝視していた。え、嬉しい。とっくに教室に戻っていると思ったのに! ついつい抑えきれない満面の笑みを向けたら
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