番外編2.1 恐怖のβクッキング(上)

今日は料理?しました


β「出来ました!ジャイアンシチューです!」


α「なんつーもん作ってんだ!」


κ「これは見事な紫色だね、ブルーベリージャムかな?」


β「いえ、マーマレードです」


α「マジのジャイアンクッキング!」


ε「じゃあこの紫色は何サ?」


β「自分でもよく分からないんですよ。気がついたらこんな色に」


α「レシピはなんだ!」


β「え〜と……。ジャム、ひき肉、たくあん、塩辛、シチュー、煮干し、大福、セミの抜け殻……それから味噌で味をととのえて……」


α「ととのうかっ!」


κ「というか途中でさらっと‘シチュー’ってでてきたね」


α「もうこれはシチューですらないのか⁉︎」


ε「きっとシチューの素とかそんなのサ」


α「そうなのか?β」


β「いいえ、入れたのはシチューです」


α「じゃあシチュー以外の材料はなんだ!」


β「完全な蛇足です」


α「言い切った⁉︎」


ε「ジャイアンシチューの‘シチュー’はただのシチューってことサ?」


κ「はっ!つまりジャイアンは、ジャム、ひき肉、たくあん、塩辛、煮干し、大福、セミの抜け殻、味噌で出来ている……」


α「そんなわけあるか!」


ε「まあ、とりあえず食べてみるサ」


α「マジか!今の流れでよく食べようと思ったな」


ε「いただきサ!」ぱくっ


β「ど、どうですか?うまいですか?おいしいですか?」


ε「……」


β「い、ε?」


ε「我が生涯にめちゃくちゃ悔いありサ……」バタンっ


β「イプシローーーン‼︎」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る