第24話 違うものは?

「く、苦しい!? なんで気軽なライト文学部で、こんなに苦しまないといけないんだ!? 違うものは、タイトルとキャラクターの名前と世界や時代が変わるだけで、ストーリーや物語、内容は、全ての作品同じようなものです。」

 天は、キャラクターの名前決めで3日もストーリーを放置している。

「後は、雷、地、風をとりあえず決めましょうね。できるかできないか試してみないと。」

 麗は、脱水症状で砂漠で倒れている人間からオアシスを取り上げる。

「エクレアとは、フランス語で、かみなりだそうです! 雷花クレア。もう、こうなったら、ハーフでもいいじゃないですか!?」

 大蛇は、苦しみながらも必死に雷系の言葉を検索しまくっている。

「電は、ガチガチで良いものが思いつかないです。男なら紫電で逃げればいいのですが。稲妻で考えると、ズレるのは気のせいとして、稲荷ちゃん。雷花いなり。いなりちゃんにしよう。ニコッ。」

 笑は、35度の暑さで体が溶けてきた。

「でもでも、雷花クレアも捨てるには惜しいわね。そのノリでいくと、虹花ラルクアンシエルよ?」

 苺は、新しいキャラクターの名前を作ってくれる。

「え? 異世界ファンタジーに移行するのは、私が邪魔ですか!? え? 必殺技の名前が、チューリップ! とか、ヒマワリ! とか、シクラメン! みたいな花の名前が必殺技ですか!? 炎のチューリップ! とか、氷のコスモス! みたいな必殺技が打ち込みたいんですね。困りましたね。」

 カロヤカさんは、純粋な和モノです。どうしよう?

「みなさん! 今日の和菓子は、甘くて美味しい桜餅ですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」

「コンコン。」

 本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、名前を決める苦しみを知らない。

「要するに、カロヤカさんを世界に羽ばたかせ場いいのよ。例えば、雷花。日本では、いなりちゃん。外国では、クレアにすればいいのよ。それか、二人は別人という手もあるわよ。とにかく、あと地と風の名前を決めてしまいましょう。とてもじゃないけど、10万字を書いている最中にする作業じゃないわね。ちゃんと書く前に「主人公にも友達が必要だ!」「友達は、第2話には出てくるものだ!」にしてほしいわ。あ、私は食べたら帰るからね。

 幽子は、暑くて成仏しそうだった。

「カロヤカさんのお友達創作が辛かったらやめればいいのよ。カロヤカさんのお友達には、忍者の睦月ちゃんを連れて行きなさい。そうすると、創作の苦しみと夏の暑さから解放されるわよ。」

 奏は、なぜか男の子の名前ランキングで2位だった。なにかのアニメのキャラクターの名前なのか? 1位は、ナナの漣だった。

「さあ! 創作スタート!」

「とにかく、あと、地と風を創作してみなければ!」

「地花ちか、地花ちほ。もう適当に、サッサと決めよう! エイエイオー!」

「次、風。風花ふうこ。ここに手抜き極まる。」

「できた! このノリで適当で良ければ、今後はキャラクターの名前で困らないだろう。はあはあはあ。」

キャラクターの名前を創作するだけで、4キロはダイエットできるな。」

「ここで問題が。珍しくらしい名前を創作したので、既存のライト文芸部員の名前がしょぼい。どうしよう? 消してしまうか、卒業したか、転校したにしてしまうか? それとも共存か?」

「カロヤカさん一人、異世界に移動した感じだからな。」

「話戻り、星花キララ」

「話変わり、ただ戦うだけでなく、悪いことがあって、それを良くするために戦い、倒したら、良くなったということが基本ベースである。」

「おはよう。」

「本編に、水花と、火花を登場完了。」

「世の中のアニメ的になものが、テンプレート型か。毎回同じ、手抜きで良いのだ。難しく考えて時間を無駄にした。キャラクターの名前なんか、一般大衆は気にしないから美少女戦士セーラームー〇は、少女漫画で1番売れた作品になったのだろう。」

「深く考えて、創作の迷路に入るのはやめよう。」

「ドクター〇や水戸黄〇が視聴率があるのは、毎回同じテンプレート型でも、高齢者は安心する正義貫徹のお話だから、安心して子供や家族で見ることができるのだろう。」

「ブラック・カロヤカさんを書いている場合ではない。ワッハッハー。」

「ということで、前置き、事件が起こる、現れた敵を倒す。あとがきの普通の起承転結、普通のテンプレート型でOKで、いこう!」

「疲れた。夏バテだ。」

「合言葉は、目指せ! 普通! これでいこう。考えるのに疲れてきた。」

「使命感の無い物語だな。」

「おはよう。」

「使命感か、カロヤカさんは平民だから、魔王を倒すとか、7つのボールを集めるとか使命がないな。最近、やっと鬼神を倒す旅に出た、というぐらいか。」

「10万字を書くのが必至で駄文を書く暇がない。こっちは1話2000字位で十分だろう。」

 カロヤカにお任せあれ。

 つづく

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