第20話 野球と異世界を考えてみた

「ここも長いので、もし10万字オーバーしていたら、次に移そう。」

 天は、久々にライト文芸部に帰ってきた。

「野球も4話で止まり、書いている異世界も3話。この調子で10万字作品になるのかしら。」

 麗は、なかなか10万字が書けないので首を傾げる。

「安心してください。異世界ファンタジーコンテストがあるので、仕方がないので今回は10万字、異世界ファンタジーは書きますよ。」

 大蛇は、渋々だが、久しぶりに10万字を書く気である。

「もしも飽きたら、ここにまとめればいいだけですから。ニコッ。」

 笑は、別名ライト文芸部は、小説の墓場だと言っている。

「どちらも私が主演で、どうもすいません。」

 カロヤカさんは、野球では、エースで1番。異世界では鬼を退治し、お父さんとお母さんを小鬼に殺された。

「なんだかカロヤカさんばかりで、私の出番が少ない。ブー! ブー!」

 苺は、出番の少なさを怒っている。だが異世界では登場できないだろうし、野球でも監督意外だと年齢詐称して選手としてでるしかない。面白いかも。

「みなさん! 今日の和菓子は、薄くて美味しいローストビーフですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」

「コンコン。」

 本物の幽霊おみっちゃんとコンコンも、どこかで使おう。三大妖怪の妖狐の玉藻前との絡みで子妖狐のコンコンには頑張ってもらわなければいけない。

「幽子です。出番がないから、本当の幽霊部員になってしまった。ワッハッハー。要するに10万字作品を書くためには、創作する場が必要ということ。それがライト文芸部です。あ、私は食べたら帰るからね。」

 幽子は、ライト文学部を書くということは、やる気がない証拠だと言っている。

「別に私は最後でもいいけど、忍者なんだから睦月ちゃんは登場できるわよね。うちの忍者をよろしくお願いします。ペコッ。」

 ロイヤル奏は、愛犬の心配をしていた。

「さあ! 創作スタート!」

「昔の魔法、武器、兵器の科学力を、現代は、お金と言葉に変えて戦っている。」

「どうしたの!? いきなり真面目な言葉で!?」

「気づいたから、忘れないように書いておこうと思って。」

「そうよね。現代に魔法がある訳もなく、だからといって、ミサイルを打ち込んだり、殴る蹴るの暴行もできない。」

「だから傲慢な人間は、お金で他人を言いなりにして、言葉で他人を言いくるめたり、騙したりするんだ。」

「それが現代ドラマの基礎だよね。」

「魔法と化学は、お金、言葉、権力に変わったのね。」

「そう考えれば、新たに現代ドラマを書けるわね。」

「アホ!」

「ボケ!」

「これが現代ドラマの戦いね。」

「社長! 汚職なんかやめて下さい! 社長なら社員のことを考えてくださいよ!」

「貴様! 社長の私に歯向かうのか! いいだろう! おまえなんかクビだ! 二度と顔を見せるな!」

「こういうのが現代ドラマね。」

「今、流行っているやつね。」

「普通に考えれば、やりすぎ、言い過ぎ、オーバー演出だと思うんだけどね。」

「見ていて、セリフであって、胡散臭い。」

「現代人、若しくは現代ドラマは変態なのか!?」

「面白いか、面白くないかは、俳優さんの演技力次第か。」

「ファンタジーの野球と異世界を書いている時に、よく現代ドラマを思いつくわ。」

「逆に、現代ドラマから離れたから、意識するまでに気づくことが出来たのだろう。」

「まだまだ成長するわね。ライト文学部。」

「で、野球と異世界を書いて分かったことは、不思議と野球は1話2000字では収まらないことが分かった。1シーンだけで終わってしまう。なぜか? 野球なので理解しているので、いくらでも展開を膨らませることが出来るということ。スポーツは楽だわ。」

「今まで偉いと思っていたスポーツモノの作家さんに騙された!?」

「さらにスポーツは、困ったら試合をさせれば物語が進むから楽だわ。」

「スポーツモノは楽々ジャンルだわ。」

「要するに、スポーツモノに置き換えて書けば、文系のちはやふ〇や吹奏楽〇モノとかも、簡単だわ。」

「そうなると、いったい何が書きたいんだろう?」

「そこね。何でも書ける気はする。しかし10万字書こうという気力がない。飽きてる?」

「飽きだね。それと業界の大人の事情がバカバカしくて、素人作家さんの気力を奪い、引退者を大量に出している。」

「例えると、ゆるキャラの熊が可愛いから、動物園に熊を見に行ったら、モンスターがいたて、子供が熊嫌いになるというオチと一緒だよね。」

「不正は、社会のグラフ推計とかデータ問題が解ける中高生なら、直ぐに分かっちゃうだろうしね。」

「次に異世界。これも書けちゃうから最初っから、ショッキングな展開にしちゃった。」

「インパクト、掴みは、人間の死が良い。最近のヒット作は、そんな残酷なモノばかり。」

「アニメに採用する方の大人にも問題があるのだろう。」

「人間が死ぬことに興奮する見る方の子供にも問題がある。」

「人が死ぬ作品を大ヒットさせてしまうぐらい好きな人間たち。」

「制作する大人に、その子供。」

「そういう構図が浮かんでしまう。」

「お金持ってる家族は、どれだけ人間が嫌いなんだよ?」

「貧乏人は、どれだけ見ても視聴率にしかならない。」

「大ヒットするためには、お金持ちが高いグッツや円盤を買わなければいけないから。」

「お金持ちって何が好きなんだ?」

「んん~。お金持ちじゃないから分からない。」

「権力、お金が好きだからお金持ちになったのだろう。」

「なるほど、納得。」

「弱い者いじめして、他人を潰して成り上がっていく。それが、お金持ちだ。」

「政治家、公務員、大企業。コネ就職がメインなのは、みんな知っていることだからな。」

「韓国ドラマは、日本叩きと、お金持叩きの現代ドラマが高視聴率らしい。」

「ナッツ・リターンでお金持ちのお嬢様が土下座する、貧乏人が喜ぶ物語。」

「日本は逆だな。お金持ちが貧乏になっても、汚い手を使ってでも、お金持ちは、またお金持ちに戻ってくる。」

「その戻ってくる方法が、純粋な良い人を騙したり、他人に危害を加えない貧乏人を何人も何人も不幸にして、腐ったお金持ちは復活する。」

「なぜ日本では、お金持ちは叩かれない? アメリカですら、お金持ちは寄付をしろと叩かれるのに?」

「それだけ日本は、政治家や国家公務員の一部のお金持ちの国だから。」

「そうそう。飼いならされた貧乏な日本人には、権力やお金持ちに歯向かう力はない。」

「フランスや台湾のようにデモ行進して、公共機関を抑えてしまえばいいのに。」

「昔の大学生のように。」

「何もしないのは、ただ死ぬのを待っているだけだ。」

「政治家や公務員、大企業のお金持ちや権力者を排除しよう!」

「でも京アニのようなやり方はダメだ。」

「何か、良い方法はないのだろうか?」

「それが現代ドラマの創作の課題だな。」

「この会話、現代ドラマとして、クーデターを考える若者の物語としては優秀だな。」

「これ中国なら警察に捕まるんだろうな。」

「怖い。」

「しかし貧乏な日本人の生活は限界にきているから、お金持ちや権力者、成功者を襲う実際のニュースは増えるんだろうな。」

「ブルブル。」

「これ現代ドラマでやると問題になるから、架空の異世界作品でお金持や権力者を皆殺しにするのか。」

「その通り。」

「気がつけば3000字だ。長いので終わろう。」

 カロヤカにお任せあれ。

 つづく。

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