第19話 幸せに気づく!
「ああ! 現代ドラマであろうが、異世界テイストだろうが「人が見て幸せに前向きになってくれる物語」なら良いのか。」
「やっぱり水戸黄門。」
「日本の時代劇と、アメリカン・ヒーローは似ている。正義貫徹、必ず最後に正義が勝つのである。」
「自分にある問題は、きっとテンプレートの組み換えだ。起承転結の一つ一つの何かがズレているんだ。」
「「カロヤカさん」のテンプレートは良い。ほぼ完成形に近いはず。」
「ただ起承転結の一つ一つが手探りで弱いんだ。」
「構成ミスか? それは自分が悪い。」
「いや、まだ成長段階だ。起承転結を一つ一つ見直せば、きっと、もっと素晴らしい物語ができるはずだ。」
「とりあえず「カロヤカさん」の第1話で考えよう。約1200字ある。」
カロヤカにお任せあれ。
「違うな。第1話を貼り付けてみたが、違うな。これはこれでカロヤカさんというキャラクターの物語として成立してしまっている。」
「「カロヤカさん」第1話は「人が見て幸せに前向きになってくれる物語」になっている。悪者も倒すから、スッキリもする。」
「ということは、それはそれで完成品ということになる。」
「起承転結の組み換えや、編集、増進ではなく、一から起承転結の物語を書けということだな。」
「カロヤカさんの登場、問題が起こる、問題を解決する、カロヤカさんの退場。起承転結は完全に守れている。」
「これは現代ドラマでも、異世界テイストでも同じだな。」
「これを1話で終わらせるのか、長い話にするのかか。」
「長い話にすると、起承転結がいっぱい。聖闘士星〇の12宮なら、起承転結が12回か。」
「そう考えるのが良い。」
「でも、1話完結の方が単純で分かりやすいよね。」
「なら、1話完結を12話続けて、1つの物語が終わるようにすればいいんだ。」
「頭いい!」
「それほどでも。」
「ということは、起承転結の起と結を変えなければいけない。」
「起で、前回の続きなどのを。」
「結で、次回に何をするのか、をしないといけない。」
「承転は、問題提起と、問題解決。」
「でも、それって、既に「剣物語」の時には、出来ていたよね。」
「無意識にできていたね。」
「できていたのを、意識していなかったのが問題?」
「普通に創作して、構想を練ったら、できていたっていうのは、物語を考える人間では、普通なんだよね。」
「納得。」
「あとは、やる気次第か?」
「世界は腐っているからと、作品が書けないのであれば、作家ではない。」
「大人の事情を感じるから作品を書くことを諦めるのであれば、作家ではない。」
「それでも、書き続ける者だけが作家である。」
「カッコイイ!」
「どこで、こんな決意の文章をパクってきたのか?」
「文章を書く人間として、普通の心がけである。」
「また、カッコイイ!」
「パクリも、大人の事情も、何もかも全部含んで無視して進む! これで決まりだ!」
「またまた、カッコイイ!」
「1つ終わっても、また1つやってくるのがいいな。」
「それでいて、壮大なスケールのやつ。」
「ということは、現代ドラマに異世界を登場させるのをやめる。」
「また異世界に現代ドラマを登場させるのをやめる。」
「そだね。」
「現代ドラマ。同じようなのが、たくさんあるからハードルが上がるけど、真面目に青春するか。」
「というと?」
「高校野球にしよう。」
「高校野球!?」
「しかも、女子。男モノ、多すぎるからね。」
「女子!?」
「八月のシンデレラナイ〇もウケたし、業界は、2匹目のどじょうが欲しいだろう。」
「アイドルモノのラブライ〇からの、アイドルモノの2匹目のどじょうブームと同じ狙いですね。」
「そういうこと。異世界テイストは、厳禁ね。」
「汗と涙と血を流せ!」
「生理現象ですね。月一で試合に出れない日が女子選手にはあります。」
「その日が試合でエースが生理で、2番手ピッチャーで試合に負けて、甲子園の夢が潰えるという、悲劇的伝説。」
「スランプのはずが、これだけで面白そうだ。創作意欲があるような、ないような。アハッ。」
「これだけは言える! エースは、カロヤカさんで、時速200キロオーバーの球をキャッチャーが取れないで試合にならないと!」
「その処理を考えるのが面倒臭いな。」
「ライト文芸甲子園のはずが、ライトスタンドで文芸の書籍を甲子園で読むになってるぞ。」
「このネタは、全て本編で使えるわ。」
「もう女子野球を考えるのはやめよう。ネタがもったいない。」
カロヤカにお任せあれ。
「次、異世界ファンタジーはどうしよう?」
「こっちは何でもありだ。好きにしろ。」
「ウッホッホイー!」
「おまえは猿か、アラレちゃ〇か?」
「こちらも主人公は、カロヤカさんだ。」
「おお!? 2作同時主演!?」
「カロヤカさんの初期設定が神を超える存在だからな。オールだ、オール。」
「新しい言葉ですね。オールを司る者、それがカロヤカさんだ。カロヤカさんの前では、神も塵に等しい。」
「面倒臭いから、1つ1つ作るスタートにしよう。」
「どちらも過去キャラはオール出演だな。とりあえず、妖怪退治編から始めようか。」
「異世界転生、異世界転移っぽいかも? 違うな。ロマンシングサ〇みたいに継承、生まれ変わりモノにしよう。」
「それはダメだ。異世界生まれのカロヤカさんだ。時間軸は譲れない。」
「そして、別世界の2人のカロヤカさんが出会った時に、世界に何かが起こる!」
「おおー!? これは1と2からの3ですね!? 30万字も書くつもりですか!?」
「え? そこまで考えていなかった。」
「カッコイイ! さすが! そこまで先を見越して考えられていたんですね!」
「そ、そうだ。ワッハッハ・・・もう、後には引けない。」
「ということで、今年は新作2作品だけにして、ダラダラ、書こう!」
「おお!」
「ていうか、ここ、現在で何文字か分からないんだよね。それも怖い。」
「がんばりましょう。勝つまでわ!」
カロヤカにお任せあれ。
つづく。
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