物言わぬ牝

下卑た悲鳴が轟く路面


曇り空から落いく視線


醜い 見にくい 醜い 見にくい


そこに愛がいないから


そう会いたくもないから


刻薄とした日々の中で


混沌とした地獄の園で


枯れていくのが愛なのか


歪みゆくのが愛なのか


受け入れられない愛なのか


落莫とした夜の淵


落ちてしまうの夜の底


私は運が悪くて叫べども


誰彼も逃げるただの牝


他人からすればただのメス



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る