心優しき孤独な青年と、国に兵器として酷使された上、終戦とともに邪魔者扱いされた竜たち。祖父の思い出に導かれ彼らが新しい温かい家族になる物語。今作では控えめながら、作者独特の詩的な構文は取っ付きにくいかもしれません。しかし、読後にはファンタジーの世界観をユーモラスに描き出すのに相応しいものと感じられるのではないでしょうか。