第6話 執筆待ちの間の時間つぶし①


 さて、Yプロ。初回から思い切り飛ばしてます。


 現在二番手古川さんが鋭意執筆中です。古川さんからは「薮坂さん飛ばしすぎ。私を殺す気?」というコメント(悲鳴)をいただいていますが、彼女のことですからきっと何かものすごい物をひねり出してくれるでしょう。めちゃくちゃ期待していいと思います。


 ところでリレー小説の何が面白いのか、という話をしたいと思います。

 

 実はリレー小説は読み手側には、はっきり言ってあまりメリットはありません。一連の面白い話を 「誰が書いているか」 は、読む人には関係ないからです。書き手による文体や表現の違いなどが人によっては楽しいかもしれません。でも大多数の読み手はあまりそういうの気にしていないと思うんです。

 

 私はリレー小説が楽しいのは圧倒的に書き手側の人だと思います。なにが楽しいかというと……。


1.全体を考えなくていい

  音楽で言えばサビだけ。料理で言えばメインディッシュだけ。ドラマで言えばクライマックスだけ考えればいい。後は他の人が考えてくれる。伏線の張り逃げも暴言の吐き逃げもあり。これはとても書き手にとって楽です。

 特に最初の方に書く人は後のこと考えずにひたすらキャラを暴れさせることができる、これ小説書いたことがある人ならお分かりだと思いますが、すごい楽しいです。ただ、最後まとめる書き手さんが苦労することになりますけどね。まとめる人がいないとひたすら拡散していく可能性があるのがリレー小説です。


2.自分の作ったキャラを他人が動かしてくれる

 これもめちゃめちゃ楽しいです。まあ意地悪な後続の書き手さんに、思い入れたっぷりに出したキャラをいきなり殺されちゃったりすることもありますし、二重人格かよというような行動を取らされたりすることもままあるのですが、逆に「そう!それ!」というセリフを後続の書き手さんが言わせてくれたりするとホント嬉しくなります。自分の作った作品世界の中を、他の書き手さんが作ったキャラが歩き回るのが楽しいのも同じ理屈です。


3.自分では絶対思いつかない展開になる

 でもやっぱり一番楽しいのはこれに尽きますね。他の書き手さんの手にかかると作品世界がどんどん広がって行きます。絶対自分一人では思いつかない境地にたどり着けます。今回のリレー小説もいきなり薮坂さんが広がりのある1話を出してくださいました。あれは、自分では絶対思いつかない書き出しです。


 ということでリレー小説は読むだけよりも書き手で参加した方が絶対楽しいです。


 今回参加を見合わせた方も、機会あれば是非一度リレー小説に書き手として参加してみてください。楽しいですよ。


 というわけで古川さんの第2話を楽しみに待ちましょう。


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