第三章:善悪の天秤 1

 死体は転がり続け、ついに犠牲者は十六名に上った。報道は水を得た魚どころではない騒ぎ方を始めた。児童買春をしていたという被害者にもバッシングをしだしたのだ。被害者遺族への執拗な報道もされているという。ネットでは那美擁護派と否定派で真っ二つに分かれて互いに罵り合っていた。至る所で正義を論じていて、何が正しくて何が間違っているのか分からなくなりそうだった。


 そして、ASUと警察の評判は崖っぷちだった。治安維持組織としての威厳が失墜しかけていた。


 弓鶴たちの泊まり込みも一週間が過ぎていた。全員が段々疲労を隠せないくなっていた。更科那美を見つけることのできない徒労感、見つけても返り討ちにあう屈辱、すべてが全員の精神をむしばんでいた。


 さらに最悪なことに、魔法適正検査が今日だ。これから地獄の日々が開始される。アイシア班は一端殺人事件の担当から外れて警護課側の仕事を振られることになった。もっとも、殺人事件で進展があれば即座に呼び戻されるのだからあまり意味のない采配だ。この命令の裏を読むのであれば、さっさと事件を解決しろこの無能ども、といったところだろう。


 ASUは弱者が生きづらい実力主義の世界だ。弓鶴も疲れていた。警護課はろくにやることがないのに拘束だけはされているから、善悪について考えてしまい精神的に参っていた。


 関東支部のビルに朝日が昇る。時刻はもう七時になろうとしていた。休憩室で珈琲を啜りながら弓鶴は端末でニュース動画を見ていた。動画内では、六本木の被害者家族にマスコミが押しかけてコメントを求めていた。


「旦那さんが児童買春をしていたことについて何か知っていましたか?」


 マスコミがマイクを向けて女性に問いかける。女性は顔を手で隠しており、その隣には子どものぽかんとした表情が映っている。


 被害者の妻と思われる女性が大声を出す。


「なにも知りません! 夫はそんなことしてません! ただ理不尽に殺されただけです!」


「しかし、更科那美さんは児童買春の顧客リストを基に殺人を起こしています。本当に知らないんですか? ならいまどんなお気持ちでしょうか?」


「やめてください! そんな犯罪者の言うことを真に受けるんですか⁉ 悲しいに決まってるでしょう! そんなことすらマスコミは分からないんですか!」


「ならお子さんはどうですか? いまどんな気持ち? 犯人である更科那美に一言お願いできるかな?」マスコミが子どもにマイクを向ける。子どもは怯えて母親にしがみついていた。


 子どもを背に庇った妻が怒鳴った。


「ふざけないで! 子どもにそんなこと訊かないで下さい! 頭おかしいんじゃないですか⁉ 警察を呼びますよ!」


 見ているだけで胸糞悪くなる映像だった。いつの世も過激なマスコミは被害者家族を食い物にする。自分だけが真実の信奉者と過信したマスコミは腐るほどいるのだ。マスコミは報道の仕方で簡単に人を殺せる。ある意味、魔法使いと同レベルで自制心を持たなければならない存在だ。見ていられなくなって弓鶴はメディアニュースを切った。 


 アイシアが休憩室に顔を出した。


「弓鶴、そろそろ準備するよ」


「……分かった」


「疲れてるだろうけど、頑張ろうか」


「そうだな。大変なのは今日からだもんな」


 紙コップを捨てて、アイシアと一緒に休憩室を出る。オフィスに戻ると全員が席の周りに集合していた。


 アイシアが手を叩いて注目を集める。


「わたしたちの今日の仕事は、埼玉の南鳩ヶ谷高校で行われる魔法適正検査の見守りと魔法使い候補の保護だよ。いつも通り、検査自体はISIA職員がやるから私たちは魔法使いが見つかり次第警護開始。ISIAが順次お宅を回って家族と話すところまでやるから、人数によってはやっぱり一日で終わらないね。なにか質問は?」


「魔導師密売組織の情報はなにかあるかい?」ブリジットの問い。


「ISIAの情報部から水面下で動きがあるような話は出てるね」


「ま、当然だろうね。彼らにとってもいまが書き入れ時だ」


 魔導師密売組織とは、その名の通り魔法使いを攫って市場に流す闇組織だ。ISIAが各国への魔法人材を統括しているが、当然これに反発する国も出てくる。自国で生まれた魔法使いは自国で雇用するのが当然の権利だというのが各国の理屈である。だが、アルザス条約で決められている以上、批准している国はこれを守らなければならない。


 そこで出てくるのが魔法使いの闇市場だ。魔導師密売組織は、各国から攫ってきた魔法使いを高値で売りさばいているのだ。国や企業はこうした市場から裏で魔法使いを買っている。現代社会の闇のひとつだ。


 だからこそ、ISIAに所属していない魔法使いは警護しなければならない。これを担当するのがASU警備部警護課だ。仮に警護しなければ、魔法使いは存在がバレた途端に攫われる。なりたての魔法使いや無自覚の魔法使いは、自衛などできないから恰好の的なのだ。


「カルテット・ナイトとかはどうです?」オットーの疑問。


「話には上がってないね。魔法使い候補を狙う話も聞いてないし、そっちは大丈夫でしょ」


 そもそもASUでも名前くらいしか分かってないからなあ、とアイシアがぼやく。


「更科那美が発見されたらどうするんです?」ラファエルが重たい問いを投げる。


 アイシアがため息した。


「両方対処しろというのがASU本部のお達しだから、班を分散するしかないね。状況に応じて臨機応変に分けるつもりだけど、基本は私と弓鶴の二人、ブリジット、オットー、エルの三人、この分担で行くよ」


「その分け方だと我が前衛になるのだが……」ブリジットが嫌そうな顔をする。


「第八階梯の元型魔導師が何言ってるの。前衛くらいできるでしょ」


「できるけど、ほら……面倒――」


「その続きを口にするなら、焦げてみる?」


 アイシアの指先で空気が破裂した。電流を生み出したのだ。ブリジットの顔が真っ青になる。


「分かった、やる。やるからその魔法を引っ込めてくれ! 叔母の恐怖が蘇る!」


「うん、いい子だね」


 アイシアが微笑んで魔法を消した。ブリジットがほっと息をついた。


 元型魔法はその性質上、電撃が苦手だ。疑似生命体を介して電気の感覚が伝わるため、視覚と聴覚だけにしていても奇妙な感覚に襲われるらしい。精神的なパスを電子が流れているというのが有力な説だが、いまだに理由は分かっていない。高位の魔導師であれば問題ないが、それでもブリジットにとってはトラウマものらしい。実は昔、悪さをするたびに叔母から元型魔法で電気を大量に流されたことがあるようだ。その話を聞いたとき弓鶴は、魔法使いは悪戯をするのにも命がけなんだなと、かなりどうでもいい感想を抱いたことを覚えている。


「他に何か質問は? 特に弓鶴は警護が初めてじゃないけど魔法適正検査のは初めてでしょ? 不安点とかあったら言ってね」


「四年前ので流れは分かってる。俺みたいに逃げ出す奴がいてもブリジットが追跡してるんだろ?」


 ふふん、とブリジットが自慢げに笑う。


「あのときは我がちゃんと視ていたからね。感謝してくれよ」


「散々言ってきてまだ言うか……感謝が薄れるんだが」


 ブリジットはくつくつと喉の奥で笑っている。オットーもニヤニヤしていた。ラファエルはぼけーっとしているから、恐らくカルボナーラのことでも考えているのだろう。弓鶴が魔導師密売組織に誘拐されかけたときに助けたのはアイシア班なのだ。


 はいはい、とアイシアが手を叩く。


「じゃあ各々準備して。八時半には現地に着くようにするよ」


 弓鶴は自分の席に置いていた日本刀――同田貫を手に取る。ASUに採用された祝いとしてアイシアから贈られた珠玉の一振りだ。ASUは武器の携帯を許可されているが、外を出歩くときはかなり目立つ。一般人から怯えられたり警官に職質をされるのはざらなのだ。だから仕事以外では持ち歩けない。


 同田貫を眺めているとアイシアが横に立っていた。彼女は手を後ろに組んで弓鶴の手元を覗き込む。


「結局それずっと使ってるね。錬金魔導師なんだから新しく作ればいいのに」


「持ってるならわざわざ別のものを作る必要もないだろ」


 弓鶴の返答にアイシアが、確かに、と首を縦に振った。


「そうだね。私もお父さんからもらった拳銃をずっと使ってるから気持ちは分かるよ」


 アイシアは父親から譲り受けた拳銃であるチェコスロバキア製CZと、軍属時に使用していたというオーストリア製グロッグを使っていた。


 武器の話になったからか、ライフルバッグを持ったラファエルが近づいてくる。


「私は支給品です」


 ラファエルの狙撃銃はドイツ製のセミオートライフルH&K PSGだ。因果魔導師にとってライフル自体の命中精度や威力、飛距離などは魔法で向上させられるから最悪拳銃でも良い。因果魔導師の元祖狙撃手と呼ばれているアイシアの父は、実際狙撃銃ではなく拳銃で狙撃をしていたらしい。


 弓鶴たちの下へ、自信に裏打ちされた低い声が届く。


「魔法使いが武器を使うとは嘆かわしい。魔法使いなら己が魔法のみで戦わなくてはな」


 ブリジットだった。眉間に皺を作って難しい顔をしていた彼は、すぐに表情をにやつかせた。


「いまの我の科白、ちゃんとランベールに似てた?」


「うっとうしいくらいに似てた。二度とやるな」


 新しいネタが出来た、とブリジットが喜ぶ。こんなモノマネは誰も喜ばないだろう。


「アイシアさん。私は今日も防御担当ですか? そろそろ最高位魔導師をぎゃふんと言わせたいんですが」


 唐突にオットーも会話に参加してくる。アイシアが大体準備を終えているから、他のメンバーは特に準備が必要なくて結局暇なのだ。やはりアイシア班は彼女がいないと回らない残念魔導師の集まりだ。


「んー。それって更科那美と戦いたいってこと?」


「はい、辛酸を舐めさせられていますからね。私としても弓鶴に秘跡魔法の神髄を見せてやりたいのです」


 アイシアが困った顔をする。


「できれば防御を担当してほしいかなあ。全員で攻撃に掛かるとか完全に逃げ場がなくて追い詰められてるときくらいだから、オットーが攻撃に加わるのは最悪の場合だけだよ」


「なら追い詰められましょう!」


 やはりオットーは馬鹿だ。弓鶴にいい顔をしたいという理由だけでピンチになりたいらしい。アイシアがこれ見よがしにため息した。


「それは嫌だから素直に防御を担当してて。あと黙ってて」


「扱いが酷い! 待遇の改善を希望します!」


「面倒だから黙って。お願いだから」


「……はい」


 アイシアのきつめの命令によってオットーが黙る。


「そろそろ準備はできた? できてるよね? じゃあ行こうか」


 笑顔で威圧感を放つアイシアが全員を見る。いつも私にばかり準備させているのはどうしてかな? という副音声が聞こえた気がしたが、弓鶴は気が付かなかったことにした。


 書類の入ったショルダーバッグを肩にかけたアイシアがオフィスを出る。弓鶴たちはその後に続いた。




 南鳩ヶ谷高校の体育館には仕切りがいくつも立てられ、簡易的な個室が五つできていた。ISIAの職員がここで二年生全員の魔法検査を一日かけて行うのだ。それぞれに振り分けられた生徒たちが行列を作って自分の番をいまかいまかと待っていた。生徒たちの表情には期待と不安があった。自分のときもそんな感じだったな、と体育館の入口に立っていた弓鶴は思った。


 ASUの制服を着ているからか、ちらちらとこちらに目をやる生徒もたくさんいた。近しい者とこそこそ話をしているものもいる。物珍しいのだろう。


「こちらアイシア、控室は問題なし」


 弓鶴の肩に止まっていたブリジットの妖精からアイシアの声が聞こえた。定期報告だ。


「こちら弓鶴。体育館内部は問題なし」


「こちらラファエル。校舎屋上からは特に敵影見えず」


「こちらオットー。学校入口は問題なし。結界内にも学校関係者しかいませんね」


「こちらブリジット。妖精をを出し過ぎて疲れた。交代を求む」


「いいから報告して。電撃食らわせるよ」アイシアの厳しい声が飛ぶ。


「……全体的に問題なし。引き続き頑張る」ブリジットの声は怯えていた。


 ブリジットのやる気のなさはいつも通りで、特に問題はなさそうだった。ISIA職員も順調に生徒たちを捌いている。やんちゃな生徒たちは教師たちが対応しているし、このまま平穏に終わればいいと願った。


 更に時間が過ぎ、定期に報告もすべて問題なし。行列の長さも減ってきており、昼食時になるまでには終わりそうだった。


 既に魔法適正検査で陽性になった魔法使い候補者は控室へ行き、アイシアが直接護衛している。


その中には男子生徒もいたから、今ごろ熱い視線を向けられて困っているだろう。当時の担当は体育館内部だったと記憶しているが、そのときも男子生徒たちの視線の的だったのだ。もっとも、いまの弓鶴なら男子生徒どもに、そいつだけはやめておいた方がいいと忠告できるのだが。


 そのとき、端末が鳴った。ASUの一斉緊急指令だ。すぐに取り出すと音声が直接耳に叩きこまれる。


「更科那美が東京国際展示場を占拠した。担当ASU職員は即時現場に向かうべし。繰り返す。更科那美が東京国際展示場を占拠した。担当ASU職員は即時現場に向かうべし」


 総毛だった。


 すぐにアイシアの鋭い声が届く。


「弓鶴! 私と現場へ急行! ブリジット、エル、オットーはここで対応! エルは時間観測を併用開始! オットーは体育館内部へ向かって引き続き警戒をお願い! ブリジット、控室に回って直接警護を! あと私たちにつけた妖精はそのままにして!」


 全員が了解と返事を返す。


「行くよ弓鶴!」


「了解だ!」


 同田貫の感触を確認しつつ弓鶴は体育館を出てAWSを起動した。既に今日中のAWS起動と魔法使用許可はISIA本部から許諾されている。


 AWSが波動を捕まえて一気に上昇。眼下に南鳩ヶ谷高校が見えた頃に、アイシアが追い付いてきた。


「緊急事態だよ。最大速度で東京国際展示場まで行くよ!」


「了解!」


 空中を蹴って一直線に東京国際展示場のある方角へ飛翔する。


 条件反射で返事はできたが、弓鶴の頭は混乱していた。ASU本部は更科那美が国際展示場を占拠したと言っていた。一体なぜか。あの子は一体なにを考えているのか。顧客リストに載る児童買春犯罪者裁きと今回の件はどう関係するのか。


 疑問は尽きることがないが、無駄な思考を回していては死ぬ。頭を切り替えて現場に最速で向かうことだけを考える。




 ◇◆◇




 ASUから弓鶴たちに連絡が入る時刻から少しばかり遡った頃、更科那美は成長した美女の姿で東京国際展示場内を歩いていた。当然隣には青年姿となった鎧もいた。国際展示場では一般開放されている国際Sot展が催されており、スーツ姿の人や見物客で溢れかえっていた。


 二人は人込みの波間を縫って会場へ向かう。特にどこの棟で実施するか決めていなかったが、広いところが良いと那美は思っていた。出来ればマスコミもたくさん呼びたかったから事前に予告をしようと思っていたが、それは鎧に止められた。結局、宣言するのは実際に占拠してからにすることになった。


 警察による警備網を当然のように抜けて西棟に入った。会場では多様なSot機器が並べられており、各企業が見学者に熱心に内容を売り込んでいた。那美の視線の先には、AWSで世界シェアナンバー一であるスワロー社が最新作のセラフィムモデルが展示されていた。熾天使をモデルにした燃えるようでいて天使らしい繊細なフォルムをしたAWSに彼女は思わず夢中になるが、鎧にたしなめられ先を進んだ。


 会場の中央まで進んだところで、二人は足を止めた。ふたりとも変身を解き、百を超える妖精を解き放った。


「みなさんこんにちは。更科那美です」


 那美の声を拾った妖精がスピーカーとなって会場に声を響かせる。会場にいる一般人の視線が付近を飛んでいる妖精に注がれた。遅れて驚愕の声が上がった。


「はい、もうご存じかと思いますが、いま話題の更科那美です。みなさんは人質になってもらいます。だから、ちゃんと静かにして下さいね?」


 鎧が刀を抜いて床に滑らせ火花を散らす。元型魔法で捕らえられた火花が巨大な炎に成長し、全長十メートルの火の鳥となって会場の宙で羽ばたいた。人質を焦がさないために熱波は魔法で火の鳥に周囲に留めておくことを忘れなかった。


 人質となった者たちは突然魔法が発生したことに驚き、そして自分たちの身が危ういことに気づいた。


 会場内を恐慌が支配した。


 悲鳴を上げるもの、その場で立ち尽くすもの、逃げようとするものといったように、多様な行動を取った。それを那美と鎧が強制的に止める。


「はい、言うことを聞かない人は窒息させるよ」


 会場内を翡翠の光が覆った。元型魔法で会場を完全密封状態にしたのだ。そして妖精が大気を取り込みながらその身を大きくする。会場内の酸素濃度が急激に下がり、人質たちがその場に立ち止まって口をパクパクしながら崩れ落ちる。


「ちゃんと聞いてね? 次は残念だけど邪魔だから殺すよ。いまから魔法を解くけど静かにしてね?」


 全員の表情には恐怖が張り付いていた。那美が妖精の巨大化を解き、酸素濃度が戻る。全員が空気を貪った。


 再度声。


「ちゃんと言うこと聞いてくれたらみんなは無事に外に出られるから、少しの間だけ辛抱していてね。あ、逃げなければ端末とかは自由に使ってくれて構わないから、暇な人は適当に過ごしててね。でも騒いじゃ駄目だよ?」


 さて、と那美が一度話を区切った。鎧の左手には端末が握られていた。既に映像が動画投稿サイトにリアルタイムでアップロードされているのだ。SNSで拡散されたのか、視聴者数は十万人を超えていた。動画上にはコメントが溢れかえっている。


「そろそろ警察やASUのみなさんも気づいた頃かな? それともまだかな? こっちは気長にやるつもりだから、気づいたらちゃんと教えてね。


 では一度目の宣言をします。


 顧客リストに載っているみなさん。そろそろひとりひとり殺しにいくのが面倒になったので、東京国際展示場まで来てください。時間は……そうだね、二時間以内に設定しようかな。来ない場合はネットに顧客リストをアップするから、早く来た方がいいと思うよ。


 それから警察とASUのみなさん。ご覧の通り西棟の会場の人は人質になってるから、邪魔したら殺すよ。あと、顧客リスト全員が来たら人質はちゃんと解放するから安心してね。来なかった場合は残念だけどやっぱり殺すから。あ、交渉とかはASUの人としたいから、警察の人は西棟に入ってきたら駄目だよ。魔法で監視してるからすぐわかるからね。


 マスコミのみなさんはこの動画をバンバン報道してね。ちゃんと場所と時間も顧客リスト対象者に教えてあげて呼びかけてね。


 それじゃあ児童買春犯のみなさん、待ってるからちゃんと来てね?」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る