卒業式とその後・・・

俺は、24歳を迎えこの4年間で色んな出来事があったが無事に卒業を迎える事となった。

卒業式の当日、俺は笑顔の彼女の遺影を持ち会場へ入場した。

俺の分の卒業証書もそうだが、彼女への卒業証書も俺が受け取った。

そして、卒業生代表として答辞を読むこととなった。

読んでいる途中で、亡くなった幼馴染と彼女の事を思い出し、泣いてしまったがなんとか読み終えることができ、式が終わって教室へ戻った後、彼女の両親に「ありがとうございました」と伝え、彼女の卒業証書と遺影を渡した後、彼女のお父さんから「最初は暗かったのに、君と付き合い始めてから最期まで明るくなって、この遺影の様な笑顔をまた見る事が出来たよ。こちらこそありがとう」とお礼を言われた。

そして、卒業式に来るために、早めに切り上げ駆けつけてくれた社長にもお礼を言い、そのあと一緒にお祝いとして社長が予約してくれた焼肉屋に行った。


そして、数年が経ち現在。

高校卒業後、俺は通信制の大学に通い、大学を卒業をした後は施工管理技士や危険物取扱者甲種などの資格を取得し、今は現場監督や責任者を任せられるようになった。

そして、セミの鳴き声が鳴り響くお盆の日には毎年欠かさず、亡くなった元彼女の墓前に手を合わせお参りしている。

弟や妹も今は社会人となって、家を出てそれぞれ1人暮らしをしている。

俺も母親から、そろそろ結婚して欲しいとせがまれるが、亡くなった元彼女以上に素敵な人に出会えたのなら考えもんだとは思っている。


とりあえず、進路の事で悩んでいる諸君。

こういう学校生活もあるって事で、進路の1つとして視野に入れてみたらどうだろうか?

君達には君達なりの物語があるはずだ。


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