掌

交差した僕らは


心を握りしめあう



息苦しくて



忘れたくて


忘れたくなくて



何かを失ったまま


生きる



でも


でも……


でも…



あぁ


この予感は


確信なのか



合図もなにもないけれど



振り返る






君は


僕の手の上に


落ちてきて


僕は


君の手の中に


落ちてゆく



目を離したら


手を離したら


居なくなっちゃう


そんな気がして




君の手の上で


眠る。


夢を見る。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る