S21 みんなで最終決戦 11月25日

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ただ夢のために、何かを抛つことが出来るのはそれは果たして真の悪なのであろうか?

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――朱鷺森市 美術館併設喫茶店:紅葉――


もみじ「さて、あのシャッチョサンからお手紙が届いたわよ」


彼岸「シャッチョサンって言い方フィリピンパブっぽいですよね」


このは「シャチョサンシャチョサン」


もみじ「えっと、『私は準備を整えた。邪魔をするのなら喫茶店に来るがいい。』だってさ。特に相手さんが何かするわけじゃないけど、ケリくらいつけたいよね」


彼岸「最悪殺める可能性はありますけどね」

プロティン「ずいぶんとわかりやすいお誘いのメールだねぇ!お誘いにはお応えしなきゃねぇ??」

このは「ばっちり待ち構えてるところに乗りこまなきゃいけないんですね~。大変そうです」

桃風香「……」


もみじ「取り敢えず、今いるメンツで乗り込んでもらうわよ。いないやつはこれから私が連絡して、後方で後詰めを担当してもらうつもり」


プロティン「いいんじゃないかな!早速いこうよ!奴さんも首を長くして待ってるはずだしさぁw」


もみじ「ということで総隊長のことりちゃん、頼んだわよ」


ことり「イェス!マム!」


彼岸「頑張ってくださいね」


――朱鷺森市 朱鷺森商店街:カフェ「黄金の夢」――


▶閉店してなにもないカフェに、『ようこそいらっしゃいました』と、昭和のネオンみたいなのがわざわざつけられた真ん中に、白い悪鬼があります


プロティン「やぁってきました!いつぞやの喫茶店!最近は休業していたみたいだけど、私たち向けにリニューアルオープンしたのかなぁw」

彼岸 「センスが古い……!」

桃風香「じじくさーい!」


棗「今時流行らなそうではあるが、俺らが気にすることじゃないな」


プロティン「で、どう見てもこれはアレだけど、突入する前に帰る時の事を考えてぇ」

彼岸「――明らかに罠ですが……、行きましょうか」

このは「招待なんですから目の前まで直通でもいいと思うんですけどね~」

プロティン「総隊長殿!!進軍のご命令を!!!」


ことり「うむ!ではイクゾーデッデッデデデデ!カーン!デデデデ」


――ビシバシスペシャル!――


▶君たちの目の前には4つの絵が描かれています。それぞれ、

『紅いドラゴンを倒す狩人の絵』

『異議あり!と突きつけるツンツンの絵』

『札束偽装した伯爵を燃やす怪盗の絵』

『紅い巫女が所狭しと蠕いて妖精を撃つ絵』

が描かれています。それぞれの絵はゆらゆらと陽炎のように蠢いて、それが入れることを示しているようです。マリオ64感がありますね


ことり「よし!では総員あの絵に向かって突撃!」


北森「のりこめー!」

彼岸「大丈夫でしょうか……」

プロティン「ハッハーwそうでなくっちゃー!」


――カリオストロキャッスル――


▶入ると可憐な女性と男が結婚式を挙げようとしています


棗「この展開は確か映画の……。――となるとこの後は……まずいか!?伏せろ!」


▶見る間に銃撃戦が始まりますね。1観客でしかない君たちもあっという間に巻き込まれてしまいます


プロティン「どわっひゃー!」

このは「ちょっと力お借りします~」


▶花嫁を連れ去り逃げる泥棒の真似をしてこのはも同じタイミングで兵士を蹴り飛ばします


伯爵「あいつが犯人だ!!追え!追えー!!」


棗「力になったのならよかった。まぁ、まだ終わらなそうだが」


▶兵士の一部が何故かこっちを追いかけてきます。乱闘騒ぎになり、ボッコボコに殴られます

 生命28、精神21ダメージ


桃風香「痛い痛い!ボクじゃないって!」

プロティン「ハッハッハーwチクチクしないでよぉ」


▶乱闘シーンが終わると、兵士がホログラムのように消え、20倍速くらいの速さで物語が進んでいきます。ぼんやり眺めていると、建物が急に斜めに斬られたかのように落下してきますね

 41ダメージ


プロティン「おやぁ?消えたねぇ、これが最新の体験型の映像装置ってやつなのかぁい??それにしちゃあ安全面が考慮されてない気がするけど!」

彼岸「げふっ!?」

プロティン「おぉ!?ぉ~~……」


ことり「わ、わ、息をつく暇もない」


▶瓦礫に埋まっていたのをどうにか除けると、工場のような場所で何かが燃えています


プロティン「いやぁすごいねぇ!感動的だぁ!でも!ちっとも愉しめないねぇ!安全面的にぃ!?」

このは「いたた……、今度はなんですかぁ?」

棗「とっとと出ないとな」

プロティン「ぶぁっち!!待ってよぉ~」

桃風香「いじぇーくと!」

プロティン「最後のガラスを!!!!」


ことり「ぶち破れ!」


▶工場を飛び出すと、奥に元の絵が見えます。炎の中なんとか通って戻りました

 22ダメージ

[プロティン:例大祭カタログ]

[彼岸:もこたんの羽]


――ビシバシスペシャル!――


▶元の部屋ですが、怪盗の絵は消えています


彼岸「死ぬかと思いました……。というか死にましたね……」


ことり「ひ、ひどい目にあった……」


棗「これをあと3回か。めんどくせぇな」

彼岸 「――もう帰りません?」

プロティン「ハーー……ッハー……!何がしたいのかさっぱりわからない上に理不尽なほどにダメージがキテる……。あぁ!罠だこれ!!」


▶桃風香 自炊[フラット]

 成功

▶プロティン 回復薬


桃風香「まだいっぱいあるからね!」

プロティン「ありがたい!傷を癒すには食べることが一番の近道だ!!」

このは「もふかちゃんありがとうございます~」

プロティン「さて!次への勇気を補充したところで!次はどこにいこうかぁ!?」

棗「この間四天王の相手したのにまた四天王居るんだな。――この場合なんて言うんだろうな」

彼岸「……真・四天王、とかですかね」

このは「前の四天王が強化を受けてリベンジ、とか」

プロティン「前のがクイズ四天王だったんだから今回のはアトラクション四天王なんだよきっとぉw」


ことり「何なら戦闘前に『さあ、回復してやろう』とか言ってもらいたいもんですね。――よし、じゃあ次はあの絵に行こう!」


――クイズ!そして逆転――


▶ポポポポポポポと音が流れています


彼岸「――何が目的なんでしょうか、これ」

プロティン「異議無し!」

このは「じゃあ帰りましょうか」


サイバンチョ「では、被告人。それではあなたがただしいかどうか、見極めさせてもらいますよ」

サイバンチョ「全員協力クイズ、第一問。『漢字の部首、12個答えなさい』」


棗「焼き直しじゃねーか!!」

彼岸「またですか」

プロティン「裁判じゃないんかぁい!」


ことり「ごんべん!」

彼岸「れんが」

このは「しんにょう」

プロティン「ニンベン!!」

桃風香「まだれ」

棗「りっしん」


棗「おおざと」

桃風香「だれ」

プロティン「やまいだれ!」

このは「しめすへん」

彼岸「たけかんむり」

ことり「うかんむり!」



サイバンチョ「  無   罪  」



プロティン「なにが無罪だこのやろー!」


サイバンチョ「では、第二問は地雷避けクイズです。これから流れるワードのうち、1個だけ不正解が紛れています。不正解を選ばずに14個選ぶように」

サイバンチョ「うまい棒。味で存在していたのを14個選びなさい。

めんたい チーズ コーンポタージュ テリヤキバーガー サラミ とんかつソース たこ焼きソース チョコレート チキンカレー なっとう 牛タン塩 シュガーラスク かぼちゃコーンポタージュ やきとり 明太子 もんじゃ焼 オムライス ロブスター ココア」


ことり「うっわわかんない……オムライス……?」

彼岸「て、テリヤキバーガー?」

このは「牛タン塩」

プロティン「シュガーラスクとかあったのかぁ!」

桃風香「なっとう!」

棗「チキンカレー」


ことり「もんじゃとかありそう」

彼岸「――ええ……ロブスター……?」

棗「チョコレート、はあったはず……」

このは「たこ焼きソース!」


サイバンチョ「取り敢えず却下します!」


▶サイバンチョが20倍くらいに大きくなり、身体に木槌を叩きつけられます

 51ダメージ


サイバンチョ「たこ焼き味は存在するがたこ焼きソース味は存在しない」


桃風香「あばーっ!」

このは「あ、あれぇ?」


ことり「ふぇ?」

ことり「ないんだ……」


プロティン「意外とないもんなんだぁwアッハーン!!!」

棗「わからんもんはわからんからな……。運が無かったと思っておこう」

このは「なんで裁かれてるかわからないのに慈悲深いも何もないじゃないですか」

棗「相手のフィールドだからな。流す事だけ考えりゃいい」


サイバンチョ「では、改めまして、地雷避けクイズのお時間です」


彼岸「またですか……」

プロティン「今度は騙されないぞー!」


サイバンチョ「ジブリ作品を選んでください おもひでぽろぽろ 天空の城ラピュタ コクリコ坂から かぐや姫の物語 思い出のマーニー ゲド戦記 海がきこえる ピアノの森 耳をすませば 星をかった日 空想の空とぶ機械達 水飛ぶ都市計画 キュッキュの大冒険 式日 もののけ姫 ギブリーズ」


ことり「うっわ知らないの多い……。ここは大穴で空想の空とぶ機械達!」

彼岸「これはネットで見た覚えが……、あるような……。キュッキュの大冒険、でしたか」

棗「コクリコ坂、は宮崎じゃないけど大丈夫だよな」

このは「思い出のマーニー」

プロティン「ゲド戦記しかないな!!!」

棗「おもひでぽろぽろ」

彼岸「後は……。ええっと……、ヤマ勘で……海がきこえる?」

このは「耳をすませば」

桃風香「ラピュタ」


ことり「ピアノの森って名前ジブリっぽくない?」


サイバンチョ「取り敢えず却下します!」


▶サイバンチョが20倍くらいに大きくなり、やはり身体に木槌を叩きつけられます

 44ダメージ


ことり「宮﨑駿監督以外ろくに知らないんだなって思いました。まる」


プロティン「流石はコトリエル!役目を果たすよねぇ!」

彼岸「うぐぐ……。マイナーなの多くないですか……?」


ことり「私そんな詳しくないねん……」


棗「メジャーなのでも自信はないがな……」


▶プロティン 回復薬

▶秋月 ヒール[幽谷詠唱]

 27回復


サイバンチョ「では、地雷避けクイズのお時間です」

サイバンチョ「人名由来の単語なのは? 

レオタード ブルマ ニコチン シーザーサラダ タクアン カーディガン シルエット ショコラ ボイコット インゲンマメ アールグレイ サンドイッチ リンチ ステーキ チンプンカンプン レントゲン パニック アルゴリズム」


ことり「れ、レントゲン……」

棗「サンドイッチ」

プロティン「ブルマはドラゴンボールを探してるから人の名前だ!」

彼岸「シルエット」


ことり「おーぼーえーてーないこともー」


棗「ボイコット」

ことり「パニックさん!」

プロティン「レオタードは好きだよ!」

彼岸 「ステーキ?」

棗「アルゴリズム」

彼岸「ニコチン……」

このは「ショコラ」


サイバンチョ「取り敢えず却下します!」


▶サイバンチョが20倍くらいに大きくなり、また身体に木槌を叩きつけられます

 44ダメージ


プロティン「キュアショコラは人の名前だろー!?」

彼岸「そういう問題じゃあ……」


▶彼岸 レインシャワー


彼岸「やたらめったら用意されたコレを使う時が来ましたね……!」


サイバンチョ「では、最後の問です。地雷避け問題のお時間です」

サイバンチョ「世界名作劇場なのは? フランダースの犬 南の虹のルーシー 牧場の少女カトリ 小公女セーラ 愛の若草物語 アルプスの少女ハイジ ピーターパンの冒険 家なき子レミ ロミオの青い空 七つの海のティコ みつばちマーヤの冒険 私のあしながおじさん 小公女セディ 赤毛のアン 名犬ラッシー ペリーヌ物語 母をたずねて三千里 あらいぐまラスカル」


ことり「セーラ!」

このは「赤毛のアン」

彼岸「名犬ラッシー」

プロティン「あらいぐまラスカル!」

桃風香「フランダーズの犬」

彼岸「母をたずねて三千里」

棗「家なき子レミ」

 

ことり「わかんない!ティコ!!」

彼岸「ペリーヌ物語」

このは「ピーターパン」

プロティン「カトリ?」

棗「ルーシー?」

彼岸「私のあしながおじさん……?」


ことり 「おおロミオ!あなたはどうしてロミオなの!」


サイバンチョ「 無 罪 」


▶『マーヤの冒険は制作会社は一緒ですが放映局が違います』

というのが上の吹き出しから出ています。絵がふんわりと出ています


サイバンチョ「あなたの未来にさちあらんことを」


棗「君との明日を願うからを見せて泣かしたいやつがいるんだけど見てくれないんだよな」


ことり「さっきのところと比べると大分穏やかだったかもしれない」


――ビシバシスペシャル!――


▶君たちの目の前には2つの絵が描かれているよ。それぞれ、

『紅いドラゴンを倒す狩人の絵』

『紅い巫女が所狭しと蠕いて妖精を撃つ絵』が描かれています


プロティン「やぁっとクイズコーナーが終わったぁ……。なぁにが裁判だよホント!」

彼岸「あと二つ……」


▶棗 イチジク草

▶彼岸 ヒーリングバレット


棗「――ふぅ。それで、だ……。なんで1人増えてるんだ……?」


千場「おいおい。ダーリン。怖いこといって私をビビビビらせせせそうだだなんてて何何考えててててて……」


棗「ダーリン言うな増えたのはお前だ」

彼岸「増えてるのはあなたですよ」


ことり「え?私?」


プロティン「わぁお!こんなところでお久しぶりだねぇ!」


千場「そそそんなバカなことがあるわけななな。あ、おひさ~元気してた~?」


棗「綾瀬ちゃんが2人居たら恨みを喰らう分が半分で済むんだろうな。よかったな」

彼岸「クソッ!ツッコミが足りないですよこれッ!」

このは「にぎやかでいいですね~」


千場「そうでしょ?このはちゃんは可愛くていいね」


棗「というか久しぶりに前線に来たんじゃないか?なまってても助けてやらんぞ」

桃風香「人が増えたねー!」


千場「大丈夫です~裏方ずっとやってました~」


ことり「よし、それじゃあそろそろ向かおう。次はいかにもいかにもないかにもの扉へ!!」


彼岸「行きましょうか……」


――密林:エリア1――


討伐クエスト シャッチョサンからの挑戦状

制限時間 50分

メインターゲット ピンクスライムの討伐 

依頼人 社長

やあやあみなさん。楽しんでくれてるかな?今回は私の大事なペットを用意した。存分に戯れていくがいい!


彼岸「――凄く……、帰りたい気分なんですが……」


ことり「可愛い子がいいですね」


棗「ついこの間似たようなことしてきたと聞いたが?」

プロティン「ピンクの……、スライムゥ……??はっはーん、彼の趣味が伺い知れるなぁw」


千場「やだ……、ピンクとか……。きっと粘液で絡めとられて……そういうアレがコレで……」


▶みらのはふざけながらも、棗に道をくねくねしながら教えています


棗「なるほどな。――よし、じゃあとっと行くか」


――密林:エリア6――


▶ピンクというより刺激色なドスピンクの、スライムというよりかはベトベトンに近いどろりと滑るような物体がそこにはいました。通った道のあとには草花の面影はありません


▶戦闘前行動 プロティン 呼吸法 看破

▶戦闘前行動 桃風香 フラットスピード


千場「みて?この手際のいい私の的確な指jウワアアアアアアアアア」

プロティン「ハッハー先輩もうそれ止めていいとおもウワァアアアア」


ことり「うーん、ギャグ過ぎません?」


棗「ああいうのって物理通りにくそうだよな」

彼岸 「通すしかないでしょう」


▶棗 絆引き上げ プロティン

▶プロティン ペンギン沼[蜩式罠マニュアル]


▶棗 高速回復薬 鷹の目 通常攻撃

 成功 30ダメージ

[どくしゅ(被ダメージ時、敵を毒8d8を与える)]


棗「あんな見た目の奴においそれと手を出せるか。まずは観察だな」

千場「そこはか弱いハニーたちを守るためにダーリンが突っ込んでいくとこじゃないの?」

棗「そんなことしてやらないといけない奴なんてここにはいないだろ。甘やかす気はないぞ」

プロティン「ハッハァ!!今日の私は紳士的だぁ!運が良かったなぁ!!!」

プロティン 「毒持ちに毒が効かないってことは、ないんだよねぇ??」

棗「牽制には充分だろ、もらってけ!」


▶彼岸 通常攻撃

 成功 40ダメージ[攻撃数追加]20ダメージ

[どくしゅ]

▶スライムは連撃と銃撃に耐えきれず、ただの毒水になりました


彼岸「――切り刻んでしまえば……!これで終わりですッ!」

このは「眺めてるだけでしたね~。皆さんすごいです」


ことり「おおー、ワタシナニモシナカッタ」


プロティン「せっかく生かして置いたというのに、その程度かぁ……!」


▶スライムが集めていた毒水が鉄砲水のように流れてきます

 計19ダメージ

▶全員なんとか高台に避難しました


プロティン「ハッハー!下水は下水らしく下の方を流れるといいよねぇ!!!」

桃風香「あっちいけー!」

彼岸「ぶえっ、げふっ、げふっ!?」

千場「キャーダーリンタスケテー」

棗「お前を突き落してやろうか……」


――ビシバシスペシャル!――


▶君たちの目の前には絵が描かれているよ。

『紅い巫女が所狭しと蠕いて妖精を撃つ絵』が描かれています


このは「これで残りは一つですか~」

プロティン「最後の試練はだいたい想像がつくけど、身体がいくらあっても足りなさそうだね!」


▶秋月 睡蓮草++

▶棗 ハイポーション

▶彼岸 漢方薬


綾瀬「よーーーし!ついに最後!気合!入れて!いこう!!」

プロティン「――まだ親玉が残ってると思うけどねぇw」


――東の幻想の戯れ――


▶ホタルのように煌めく少女から大小様々な蟲が放たれます。

全員必死で下避けしましたが、地面からムカデが足元を噛み付いたり、Gが服の中で暴れまわったり、蚊が耳元で延々飛び回ったりします

 正気度4減少


桃風香「右の方に避けて、それから左に避けたら……ってあれ、うわああ!」

プロティン「ホタルの光る奴はオスって聞いt」

彼岸「な、なんとかなりました……」

千場「クネクネー」

プロティン「グワアアアア!!!チクチクするっていうか気持ち悪いなぁ!!!!」


▶少女は会釈してホログラムで消えたかと思うと、茶髪の少女が徐に糸を放ってきます


▶全員 回避判定

 千場失敗 正気度2ダメージ

▶全員蜘蛛の巣に絡め取られるよ。みらのだけそのまま糸ごと武器にされてしまいます


棗「クイズを続けるよりはずっといいな」


千場「くっ……。白い……、粘液が……絡まって……///」


このは「避けるのダメなんですってば~。また頼らせてもらいますね」

彼岸「――まあ、死ぬよりはマシですかね」

プロティン「アッ!!ぶなー!!途中でこのはちゃんの声が聞こえなかったら絡めとられていたぞぉ……!」


千場「ああ……、身体に食い込んで……///」


彼岸 「――ああなるよりはマシですね」


▶茶髪の少女は蜘蛛の糸で上に上がっていきながらウインクをして、ホログラムで消えていきました。気づけば着物美人の絶世の美女が見るもおかしい大きさの天井をぶん投げてきます


▶全員 回避判定

 全員失敗 精神35ダメージ 正気度3ダメージ

▶目の前にどんどん天井が迫ってくる圧迫感に心が震えます。桃風香は地面に座り込んで、泣いちゃいますね。それを守るようにみらのが結界で耐えています


桃風香「あ、あわわわわ!」

プロティン「むぅぅ……重いよなぁw」

彼岸「――う、うう……」

このは「まって、まって、あぶな……あぇ?」


千場「ちょ!?そんなもんが落ちてきたら……、潰れ……るわけはないがな!」


棗「――勘弁してほしいもんだ」


▶着物美人は気づけば見惚れるような笑みで手を振り、ホログラムで消えていきました。立て続けに魔法使いの見た目をした明らかな幼女が何か構えています


▶全員 回避判定

 全員失敗 精神53ダメージ

▶当たってしまいますが、懐中電灯の光のようですね。ですが当たると頭がどんどん動かなくなっていき、ぽけーっとしてきます


桃風香「このはちゃんありがとー!」

このは「どういたしまして~」


千場「アレは……!まずいみんな伏せて!」


彼岸「みぎゃっ!?」


ことり「うわあここに来てついに~~」


プロティン「オーバーに避けて正解だったなぁ……!!」

千場「あれ……、なんか痛くない……。けどカッコワルイ」


▶月明かりに照らされて魔法使いは、絵を出してホログラムに消えていきました


棗「これで4つ終わりだな」


ことり「そうですね。コレでチャンピオンに挑めます」


――ビシバシスペシャル!――


▶今まで絵があった場所の奥に、それはとても場所に似合わない普通の扉がポツンと出てきます


▶ことり 回復の草++ イチジク草++ エーテルドライ

▶このは 睡蓮草++ 蜂蜜酒

 成功

▶千場 エーテルドライ

▶棗 蜂蜜酒

 成功


千場「うう……。さすがに疲れた。あのマスター用意もしてないのに悪鬼に蹴り込みやがって」


棗「さて、いよいよご対面かな。――ほれ、ないよりはいいだろう」

このは「このはも、たくさん持ってますので~」


千場「お!景気づけ?いいね!ありがと?」

千場「このはちゃんも何か恵んでくれるの……? お礼に後で楽しいこと教えてあげるわ」


棗「…………」


千場「こここ……ことりりちゃんもありりがととうね?」


ことり「今度なんかおごってください!」


千場「よし!ことりちゃん、今度肉たっぷりハムサンド目一杯奢ってあげよう!」


ことり「やったー!!!!」


棗「――オーナーにはちゃんと伝えといてやる……、安心しろ。文句も含めてな」

プロティン「じゃあみんなで帰らないとねぇ!やること、やってからさぁ!」

棗「それじゃ行きますかね」

プロティン「っ――体は張りつめてる、でも空気は朗らかだ、一人では、あり得なかった事だ……!行こうか!!!」


千場「遅れた分、恵んでもらった分、ちゃんと身体で返さないとね……」


ことり「うおお……。皆真面目だ……」


このは「ほら、最後ですから」

桃風香「このはちゃん!行こっ!」

ことり「はい~」


――ビシバシスペシャル!:社長のお部屋――


プロティン「ぶるぁぁぁあああぁぁ!!!!」


柊「はぁ……、やっぱり来たか。まあ見ておくがいい。2回ほど制御に失敗したがタイムマシンの設計に、ついに成功したのだ!」


棗「特許取れば大金持ちだな」

千場「よし、じゃあちょっとそれを貸してくれないか?ちょっと未来に行って結婚してくる」


ことり「コレで私たちの暮らしも安泰になりますね」


柊「そもそも未来には行けない。お前のところにも研究者くらいいるだろう?それくらいもわからんのか。実験の余波で何回か街を巻き込んでしまったが、記憶を消したり住民のライフラインを守ったりちゃんとやってたんだぞ!貴様らに払う金はない!」


千場「え!?私の記憶……消されてたの……!?」

プロティン 「へぇ、そいつは感動的だな!」


ことり「アフターケアしっかりするより事故を未然に防いでください!!!」


棗「化学の発展に犠牲は付き物デース」


ことり「犠牲の上に今が何成り立っているのデース」


桃風香「タイムマシン!」


柊「私は過去に行って、行方不明になった卯月を探しに行くのだ!この40年……。それだけが気掛かりだった。過去に何かあったに違いない……。その原因を探すのだ……!」


彼岸「――過去は変えられませんよ」


柊「過去を変えに行くなどという腐った脳みそと一緒にしないでもらいたい。確認するだけだ」


このは「そういうのって得てして不用意な干渉が原因だったりしますよね」

ことり「パイセン実は結婚してるかもしれませんよ」


棗「笑顔が取り柄なんだろうか」


柊「見給え!タイムマシンを起動するぞ!!」


▶タイムマシンのように見える転送装置は正常に動いているようですね。見覚えのある勾玉や歯車が回っています


プロティン「――なんだか一人で勝手に盛り上がって始めちゃった感あるよねぇ……」


ことり「勢いは大事っすよ」


棗「むしろ1人でやってきたんだからこいつ天才だよな」

桃風香「わー!このはちゃん、動いてるよ!」

このは「今少しいじったら止まらないですかね?」

彼岸「炭酸ジュースかけちゃいましょうよ」


柊「ふふふ……。悪鬼を見つけたときは感謝したよ。こっちなら時間感覚がおかしい分時間かけて開発ができる……!研究の一環で出来たゲームもそれなりに活動資金にはなったからな……!」


棗「あ、あのクソゲーか」

千場「クソゲー?」


柊「射幸心をじゃぶじゃぶ煽るゲームなら誰か一人は重課金するからな!ゲーム性は求めていないのだよ」


▶プロティン 縁故

 成功

▶よく見るとタイムマシンの様子がおかしい!広がった穴から、緑の四足歩行で1つ目の怪物が空間を広げるように出てきます。周りの警備の女性アンドロイド達も暴走し始めます


プロティン「お、おい……、秋夜……じゃなかった愁君?なんかそれおかしくない???」


柊「な、なんだ……?こいつは?」


桃風香「何か出てきた!」


ことり「だから事故を未然に防ぐようにって今言いましたよね!!!!!!!!」


彼岸「ロクでもない……」

棗「うげ……、あれは……」


柊「お前ら見たことあるのか……?何だコイツは……!?もしやコイツが原因か?」


このは「あれは……。確か、神様の眷属だと」

棗「こいつは大禍時だ!宝石に封じ込められているはずだ」

千場「オオガマトキ?」


柊「宝石……?ああ!あの時卯月が持ち出した……!」


彼岸「化物退治の最後は神様殺しですか?なんの冗談ですか、まったく」


ことり「シャキーン!予定調和の最終決戦!」


桃風香「よく分かんないけど、倒しちゃえば良いんだよね!」

棗「だな。おい、とりあえず下がっとけ!」


柊「あ、ああ……。すまない……」


プロティン「ハッハッハーw意外だけど意外じゃない展開だぁ!」

彼岸「まあ、騒動の償いは生き残ったらしてもらうとしましょうか」

千場「要するに、こいつをぶっ倒せはいいわけでしょ?なら私の出番!」

千場「世界を視よ、知覚せよ。既にその記憶は持ち得ている。『キー・オブ・ザ・メモリー』」


▶戦闘前行動 千場 ライブラ

▶戦闘前行動 秋月 きびきび動こう

▶戦闘前行動 ことり Discord[きびきび動こう]

▶戦闘前行動 プロティン 看破

▶戦闘前行動 桃風香 フラットスピード


▶千場 エーテルドライ 結界壁


▶彼岸 エーテルドライ 剛招ビート 通常攻撃[バーサック[手札補強]]

 失敗


▶棗 鷹の目 通常攻撃[ブルイガチ、麻痺追加攻撃、バーサック[手札補強]]

 成功 52ダメージ


▶このは 霧雨


▶プロティン 業火の御札 通常攻撃[ウダリャーチ]

 8ダメージ

 成功 40ダメージ


千場「決意を此処に、固き意思を。結晶術『アンブレイク・キー』」

彼岸「最初はそこにいる方を殴る為に用意してたんですが……。まあ、人間を殺さなくて済んで安心してますよ!」


柊「たまたま共同戦線を張っているだけだ。言葉には慎みを持ちたまえ。そういう勝てると思っている傲慢さが概念を歪ませるのだ、無能が」


▶棗とプロティンが共同で緑の怪物に殴りかかっていきます


棗「まずは正面のあれ、だな」

このは「準備は念入りに、ですね~」

プロティン「細かく砕けろォ!!!!!」


ことり「あのロボットなんか嫌な予感するんですけど、なんとかできたりしないんですか」

ことり「こう、スイッチを切るとか」


柊「うーん……、機械修理でもできれば非常用電源を切れるんだが……。私には厳しいな。開発は他のやつに任せていたしな……」


ことり「誰かー!この中に機械に詳しい方はいませんかー!誰かー!」


▶大禍時 炎ブレス(補助。火。全体自然反応12d12)

 53ダメージ


千場「あっつ!?あいつ火を放ってきた!?」


棗「っと。あのロボットを壊すか電源を切って、あいつに集中したいところだな」

このは「お~、この結界凄いですね~」


千場「で……、でしょ……?」


桃風香「あつい!」

プロティン 「ぬぅ……!ハッハーまだまだぬるいぞぉ!!!」


ことり「ええい要は暴れないように捕まえときゃいいんですよ!!!!!」


▶ことり ルアーボール 水泳で判定 ヒーリングバレット

 成功[黒板の引っかき音][乱入禁止][乱入禁止]

▶暴走する警備女性アンドロイドをルアーボールで捕獲します


ことり「よっっっっし!!!!」


柊「馬鹿いえ!そのシャルロットは私の最高傑作の1つなのだ!そんな低俗な概念に閉じ込めるな!!私がそれは預からせてもらうぞ!!」


▶柊はことりからボールを無理やりひったくってボールから出し、シャルロットと呼ばれたアンドロイドに

『自分の代わりに皐月に会いに行け』と命令し戦線から引かせました


ことり「ふう、コレで一息」


▶大禍時 炎ブレス 通常攻撃[必中]このは

 43ダメージ

 69ダメージ


▶桃風香 鷹の目 通常攻撃[狙撃、バーサック[手札補強]]

 成功 80ダメージ

▶幻像で大量に銃弾を増やして滅多射ちにしたよ


千場「またー焦げる!?焦げる!?」


このは「こっち来ないでください~!いた……くない!?」


千場「こ……このはちゃんを守れて本望だよ……」


このは「みっ、みらのさ~ん!」

桃風香「ボク師匠みたいに速く動くのは苦手だから……!これが今の精一杯!」


▶大禍時 炎ブレス 通常攻撃[必中]このは

 33ダメージ

[桃風香:例大祭カタログ]

 59ダメージ


▶柊 ヒーリングバレット改(全体にヒーリングバレットの効果)


千場「ゲッホッゲホ……」


柊「なんだこいつは……?どうなってるんだ……」


棗「お?サンキューな」

千場「後ろかなんか嬉しい援護が!?恩に着るぜおっちゃん!」


柊「私は……撤退するからな……。お前らや私がどうなろうとも、研究者の結晶で、未来に残す為に……、タイムマシンは守らないといけない」


▶柊は大禍時など見なかったかのように、タイムマシンを弄り始めます


プロティン「なんだか立場が変わったのが今のさっきだけど愛おしくさえ思えてきたよw」

千場「この目玉!よくも燃やしてくれたわね!」


▶千場 エーテルドライ エクスポーション 通常攻撃[ハートウェポン×2]

 成功 計652ダメージ


▶棗 転移石 エーテルドライ 鷹の目 通常攻撃[麻痺追加攻撃、バーサック[手札補強]]

 成功 71ダメージ


▶このは ウイダー ラブハート[バーサック[手札補強]][援護]

 204ダメージ

▶みらのが扇からレーザーを出しつつ、くるくると何処からか小刀が出てき、躑躅の花が満開に咲き誇るエフェクトと共に緑の怪物を斬り刻みます。それに合わせて動けないように棗が威嚇射撃したところを、このはとプロティンが連撃を叩き込み、ことりが止めに決めポーズで倒しきりました


千場「もう一回……、くらえ!」


棗「はぁ、こうなるとこっちはこれぐらいしかできないのが悲しい所だな」

このは「これが、全力ですっ!このはの気持ちを思い知ってください!」

プロティン「確かに受け取ったぞぉ!!!ハッハァ!!!」


▶大禍時は目を見張りながら、柊をしっかりと見て、キラキラと紫の霧と共に消えていきました


柊「なんだ……、あれは……?君達は知っているようだったが……」


桃風香「何か大きかったね!」

棗「残念ながら詳しくは知らん。こっちのホームに来てくれるならいろいろわかるかもしれんがな」

このは「もみじさんならなんか知ってそうですよね~」

彼岸「まあ、ロクでもないのは確かでしょうね」


柊「まあいい……。小さいのは何度かやってきたんだが、あんなに大きいのを見るのは初めてだ。私はタイムマシンで消えた卯月を探しに過去に戻るが……、お詫びと言ってはなんだが君たちにも使わせてやろう。使うか?」


彼岸「できれば今回の騒動の件について詳細な事情と行った事について教えていただけると私が非常に助かるのですが」


▶彼岸は柊の肩を強く掴んで連行しようとしますが、バチバチと電気が走り、思わず手を払い除けます


棗「さっきのを見てまで使う気にはなれんな……」

桃風香「タイムマシンかー……」


柊「おっと……。私はゲームを使って実験をしてただけだ。罪に問われることはしてないよ、警察のお嬢さん」


彼岸「罪の問題ではなくてですね、この件に関わっている以上少しでも教えていただけると私が報告しやすいんですよ……」

棗「じゃあこうしよう、彼岸さん。あんたそいつと一緒に行ってくれ。そうしたら終わった後も逃がさずに済むだろう」

彼岸「まあ、過去を変えられるというのなら、やりたいことはありますけど……」

桃風香「ボクも、変えたいわけじゃないけど……」

このは「過去より今を変えるのに精いっぱいですよ……」


柊「と、言われてもな……。私は悪鬼がゲームとリンクするのを発見した。なので各所を周り似たような概念を調べて研究しつつ、タイムマシンの実験も兼ねて短期ループしてただけだ。実際現実世界にも死なない程度にスリリングな敵モンスターもいただろう?あれは私が出現の実験をしていたが……。ドット化はしているが襲ってもこない完全ARだ。だから、ああいう類のものや、野良羅刹に関しては知らんな」


彼岸「――つまり私が触手で酷い目に遭ったのは……?」


柊「私の関与するところではないな……」


彼岸「気分の問題ですが一発程お殴りしてもよろしいでしょうか?」


柊「いやいや、善良な一般人になんてことをするんだ。帰りはそこの非常口から出られる。私は探しに行く分一緒には出られないが、きちんと出れることは保証しよう」


棗「とりあえず携帯の番号だけ聞いといていいか。終わったら連絡してくれ」


柊「それなんだが……。このタイムマシンは一方通行でな。タイムマシンの開発は私一人で出来ることはない以上、この時代に戻ってくることはないだろう」


彼岸「――過去に戻るのに何か制限はあるんですか?」

千場「お?マジ?蹴り落とされて帰る準備してなかったから助かるわーってさらっととんでもない事言ってるな!?」

棗「そ、そうなのか……。お前はそれに同行させる気だったと……」


柊「色々制限はあるが……過去は見れるだけで過去は変えられん。未来を変えれるだけだ。私は卯月は誘拐されたものだと思っている。誘拐犯を一発ぶちまわして、あの時代の卯月が平穏に過ごしていければ私に悔いはないのだ。それに、過去ならダイヤルを変えることで行く時間を変えることが出来る」


棗「はぁ……。もう俺には着いていけん話だ。勝手にしてくれ」

桃風香 「もう帰ってこれないんだよね?」


柊「ああ……、私はそのために30年研究を重ねたのだ」


桃風香「んー……。じゃあいいや!みんなと離れ離れは嫌だし!」


▶棗 観察力

 失敗

▶大禍時の死体が残っている。思い返せば社長の言っているような、ドットでバグっているようなモンスターは全て消えていた気がします


千場「? ダーリン何やってんの、目玉の残骸なんてみて?」

彼岸「ああ……、結局、なんだったんでしょうね、コレ。一体何がしたかったのか……」

棗「ん?いや、こういうのは大概死骸が残らずに消えるもんだったんだが、あの通り残っててな」


柊「私が作ったものは所詮プログラムだから元が死ぬと消える。羅刹に関しては現実世界だと存在はできないらしいが……、神に近づくとこれのように残るみたいだな」


彼岸「食べられるんでしょうか……、これ」


千場「えぇ……、まじで言ってるのお姉さん……。ヒクワー」


彼岸「いえ、食べたら強くなれそうじゃないですか」

棗「皮膚が緑色の物は食う気になれんな……元々存在しているもの、か」


千場「イヤイヤイヤイヤアリエナイッショ」


このは「強くなれるとしてもちょっと……」

桃風香「まずそう」


柊「やめておけ。神を食べると人間風情の器だと破裂する。質量保存の法則が働いているのだろうな。物理法則もあったもんじゃないが、そういうのは適用するらしい。都合のいい概念だよな。神っていうものは」


棗「コイツは……見たことのある資料だと後悔の羅刹に似ているな。後悔の念が強い悪鬼に生息するらしい」


千場「後悔ね~。反省はしもしたくないけど後悔はもっとしたくはないから興味ないわ~」


棗「ま、これ以上長居はしてもしょうがない。彼岸さん、触れてるし食えるか気になるみたいだし一部剥ぎ取っておいてくれ」


彼岸 「ま……、まあちょっと資料の為に一部切り取りましょうか!資料の為ですからね、ええ」

棗「それじゃ帰るか」


▶一行は緑の怪物を剥ぎ取ってから帰っていきました


柊「行ったか……。もうあいつらに会うこともないだろうが……連絡だけ入れておくか。俺が死んでからはマスターもおらず自由だ……。タイムマシンの副産物だったが……情が湧くものだな」


▶柊は独り言を言いながら、リモコンの解除ボタンを全て押します


柊「卯月……。あの時の約束、今こそ果たす。私はとっくにジジイになってしまったが……」


▶柊はタイムマシンを起動し、消えていきました


――朱鷺森市 美術館併設喫茶店:紅葉――


もみじ「お疲れさん。柊の社長ぬっころした?後処理大変だから何処でやったか教えてね」


このは「それなら一人で過去に飛びましたよ。なんでも帰ってこれない時間旅行だとか」

彼岸「結局コレを倒す羽目になりました」


▶彼岸は緑の怪物の死体の一部をドスンと置きます。もみじは素で引いているようですね


桃風香「タイムマシンすごかった!」

千場「マスター!よくも準備もなしに悪鬼に蹴り落としてくれたわね!」


もみじ「あー……、それ大禍時ってやつじゃない?皐月のとこで見たわよそんなやつ。――人手足りてなかったんだから仕方ないでしょうが。借金帳消しとトントンだから利益あるでしょう?あんたくらいよずっと暇してるのなんて」


千場「エマジデソレナライイカナー」


もみじ「それにしても過去に飛べるやつって……、ぶっ壊した?」


桃風香「こわしてなーい!」

千場「過去を振り返らない女なの……」

彼岸「――記憶にありませんね」


もみじ「なら、何故かこの時代に来た弥生ちゃんやら卯月ちゃんやら四季をポイ出来るわね」

もみじ「壊してないなら同じ設定で元の時代に戻せるでしょう。弥生の方は時間いじらないといけないけど。伊良原呼ばないとなぁ……はぁ」


桃風香「じゃあお別れになっちゃうんだー」


もみじ「まあそれは時間のあるときにして……もうこの街であれ関係の事件が起こることもないでしょうから、今日は宴会よ。メインはそれの煮込みでいいわね?」


棗「えっ」

千場「イヤダヨクイタクナイヨ」

彼岸 「資料の為に少し残しておいてくださいね!研究用に提出しますので!」


もみじ「皐月曰く、食べると死んだかのような心地を味わえるらしいわ。ちょっと気になってたのよ」


千場「お前らだけで食って死んだ心地を味わってこい!こんなトコロに居られるか!私はダーリンと飲みに行かせてもらう!」


▶棗を引っ張って出ていこうとしますが、奉に捕まって戻されます


もみじ「逃さないわよ。夏水ちゃん!私の後を継ぐからにはしっかりこれを調理してね!」


夏水「えぇ……。いやまあ継ぐのは良いですけどコレ捌くのはまた違う……、うわ包丁溶けた」


もみじ「色々と期待しているからねー」


夏水「――ふぐとすり替えるか」



――




柊「あの日から1年が過ぎた。まさか場所調整を間違えるとは思わなかった……。調べたらどうやらここは新潟らしい。戻るにも資金が足りず、言語も微妙に通じない……。なんとか借家は建てたが……」


▶タイムマシンが光り輝き、卯月が家の中に姿を現します


卯月「あれ……?戻ってこれた……?ここ、どこ……?」


柊「卯月……?!卯月なのか……!?」


卯月「あれ?あの時のお兄さんだ。しゅーくんに似てるけど、お兄さんもおじいちゃんになったね~。お兄さん、しゅーくん知らない?」


柊「――――いや、知らんな。ここは新潟の岩室という。朱鷺森ではない……。とても遠い場所で、もう椿には戻れないだろう……」


卯月「そっかぁ……。戻れるとは思ってなかったけど……、お兄さんと一緒だと怖くないよ」


柊「あ、ああ…………。そうか、2人で頑張っていこうか」

柊「存在ごと隠して隠居するつもりだったが……。豪族に技術を売ってでも、卯月を守らなければ……。ここの有力豪族は確か……皇、と言ったか」




――

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