S16 【創作演舞:恋】9月16日

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今際の際に見た夢を

気高き魂を永久に

錦のごとく掲げれば

得も言われぬ縦のとこしえ

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――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社 PM13:00――


もみじ「ほい、特等席だからね。この席お一人様3万円もする激高チケットだから心して見るんだぜ」


プロティン「わぁい!座布団ふっかふかぁ!オーナー太っ腹ぁ!あーりがとぉ!」

桃風香「じゃあボク師匠の隣に座るー!」

彼岸「……………」


▶彼岸は死んだ目で遠くを見ていますね。内容が気に食わないみたいです


桔梗「懐かしい……。こうやって気楽に見れるのは初めてかもしれません」

棗「舞!能!日本舞踏!まさか何も障害が無く見られるとはな!」

中釘「すまんのぉ……。よっこいせと、ふ~い」

このは「いい場所ですね~、ここなら全部はっきり見えます。ありがとうございます~」

プロティン「なつめせんせっ!ほらこっちこっちぃ!特等席の特等席だよぉ!私の隣ぃ!」

棗「それで!ゆらゆらとふるえって言うのはいつ出るんだ?」


もみじ「それを言うならゆらゆらとふるべだし、十種神宝はここの神社じゃやらないわよ」


棗「お前の隣に他の人を座らせるのは危険だからな……。そうか、今日のには関係ないのか」

彼岸「なんで私ここにいるんでしたっけ……」


もみじ「ほら、始まるからおとなしくしてなさいな」


彩音「今昼始まりますば、愚かな男のその名の通り舞い踊らされるそれはそれはもう見事な悲喜交々でございます。みなさま席をお高くしてご覧ください」


プロティン「ほらほらっ!始まったよ!せんせっ!席を高くってどすればいいんだぁい?w」

棗「これはどうするんだ、中村屋とか叫ぶのか?」


もみじ「中村屋は歌舞伎で別物よ……」


桔梗「わからないんだったら黙っておくのが吉ですよ……。――というかそんなにテンション高いの意外……」


▶全員 聞き耳 第六感

 桔梗棗秋月綾瀬 失敗

▶成功者 正気度判定

 プロティン 成功 

[桃風香:一部記憶喪失][中釘:精神15ダメージ]

▶突然空に無数の目のような紫色の悪鬼空間が発生して緑の怪物が嘔吐物のように落ちてきます。落ちてきた四足歩行で管がたくさんある緑の怪物には、全て媼の面を被っていました。

怪物は見物人の頭に乗り、チューブのようなもので脳を吸っているように見えますね


彼岸「なんですか、アレは」

中釘「な……、なんジャ……。アれは……!?」

桔梗「これ……、どこかで……」


もみじ「うっへえ……。きもちわっる……」


ことり「うっわぁエグイ……」


プロティン「なんだぁい?このごく一部の人が喜びそうな反吐が出るような光景はぁ……??」

このは「え、えぇ~……。ど、どうするんですか、アレ」

桃風香「――どうしたの師匠?」

桃風香「具合悪いの?」


もみじ「あれはクニシヒノタマの眷属ね……。おそらく……、離れの社よ。御札を貼ってきてくれないかしら。私はここで事態を確認するわ」


彼岸「――そうですか、では行ってきましょう」

桔梗「御札を張りに行くのも、一苦労って感じになりそうですね」

このは「うぅ、演舞見ていたいですが……。しょうがないですね」

プロティン「舞台の途中で席を立たなければならないのは誠に遺憾だが、仕方ないよねぇ?いこっか!せんせっ!」

棗「――見なかったことにしていいか?」


もみじ「はよ行って来い。地獄を味わうのは私だけでいいわ。それにちょうど舞台は悪鬼の外で、能は止まってくれないわ」


北森「?」


▶桃風香はポケッとしています。あまりの衝撃に緑の怪物から見なかったことにしており、現実逃避をしているようですね


中釘「守ラナいと……皆を……ぐぅ……胸ガッ……」

棗「くぅ……。何故だ日本人……って叫ぶネタはなんだったか。そんな気分だ」

プロティン「ヒューー!オーナーかっこいいー!でもこっちも地獄でないとは言い切れないかもだけどねぇw」


もみじ「ま、あっちは彩音がいるし大丈夫でしょう……。私は万が一がないかだけ見ておくから。頼んだわ」


――


秋夜「俺の名前は シュータ! 春から高校生だ!こんな面倒な風習の田舎村なんて出て、東京で一花当ててやるぞ!」


花恋「私はシュータのことが大好き。好きなの。好きで好きで、たまらないの。でも、最近シュータは私なんて見てないの。見てるのはあの子だけ……」


玲海「私はレナ。神様に祈りを捧げるため、隣村からやってきましたわ。神様の為、誠心誠意尽くす所存でございます……」


彩音「この、男一人女二人の若者達がこの村の運命を大きく変えるとは、誰も想像していませんでした……」


――


――甘美なる氷恋の神社 PM13:20――


▶萩野朱鷺森神社の裏道が異界化しています。紫色の水晶や地面が白く結晶化していたりしており、ひと目で全然違うとわかりますね。一同が階段を登ると、悪鬼の外側からうららかな劇の声が聞こえてきます。現実感と生きている実感が湧きます


彼岸「随分と呑気なものですが……。平穏を守るのが私の仕事ですからね」


▶外の喧騒を感じながら異界化した道を歩いていくと、緑の怪物がいます。こちらにはどうやら気づいてなさそうです


▶桔梗 通常攻撃

 4ダメージ


▶緑の怪物 通常攻撃

 22ダメージ

[プロティン:庇う]


▶桔梗 朝倉

 10ダメージ


プロティン「これは私の担当だぁ!気にせずかましたまへぇ!」

桔梗「そんな……!それくらい大丈夫だったのに!」

棗「気にしなくていいぞ。それぐらいしか出来んやつだ」

棗「お疲れさん2人とも」


プロティン「頑丈だけが取り柄の鳥江謙一ですっ!なんてねぇw」


桔梗「~♪ せっかく気づかれなかったからといってなれない攻撃するのはダメですね……」


――


シュータ「それで、地図のこの位置は紅葉の名所で、たくさん紅葉しているんだ。レナは最近この村に来たからまだ見てないだろ?一緒に行こうぜ」


レナ「シュータ様は知識もあって面白い御方ですね。私も自然と笑顔になってしまいます。」


シュータ「ああ。レナ。なんて可愛いんだ。俺はあの人の為なら命だって惜しくない。好きになるとはこんなにも心が高揚し、楽しいものなのか」


リン「なんで?どうして?私のほうがシュータと長い間一緒にいたのに。私のほうが彼を愛しているのに。好きなのに!なんでシュータはあの子を選ぶの?どうして?」


レナ「そ、そんな……。私が選ばれたということでは……。それに、シュータ様とは健全なお友達で……」


リン「恋敵には話もしたくありません!どうしてあなたと会話しないといけないのですか。私と仲良くなりたいのならシュータに近づかないでください!」


レナ「なぜ?どうして?私はリンとも仲良くしたいのです。私に落ち度があったのでしょうか……。嗚呼、神様。私が何か悪いことをしたというのでしたらば、助けてくれたもう……」


――


▶更に道を歩いていると木陰から緑の怪物が飛んできて、ネックハントを狙ってきます


プロティン「力が欲しいか、ならば求めよ!さすれば授けられん!求めぬものの手に得るものなし!さぁ!受けいれろ!我が力ぁ!」


中釘「うぉおおお!?こ……これは、力が溢れるッ!!」


▶全員 剛力で判定[フラット][プロティン:独楽]

 北森中釘彼岸プロティン 成功

 他 失敗 32ダメージ

▶ネックハントを間一髪で気づき、首に出血しつつも、蹴り倒した後にボコボコにします。


ことり「ぐえっ」


棗「うぐぅ」

桔梗「げほっ……はぁ、はぁ……」

このは「いあっ!?げほっげほっ……」


プロティン 「どぅうらあああ!この程度ぉ!せんせっ!大丈夫かい!?」

彼岸「皆さん大丈夫ですか?」

桃風香「こ、このはちゃん大丈夫!?」


このは「な、何とか……」

棗「あー……。首は繋がってる、大丈夫だ」

ことり「ゴホッゴホッ……。ありがとうございます……」

桔梗「危うく死ぬかと思いました……。――けどなんでかな。少し慣れちゃってる気がします……」


▶中釘 サンクチュアリ

 32回復


中釘「皆、大丈夫か!――ワシのエレキテルを分けるぞ……賛貢中在サンクチュアリ!」


プロティン「おぉwこれはありがたい!助かるよじいさん!」


中釘「お主の力も見事じゃったわ!恩に着るぞ!」


▶全員に赤い霧が纏わりつき、別空間に放り込まれます。自分の一番見たくない事実を突きつけるように幻影が現れます。「闇」と呼ばれるものですね


プロティン「……ハァ、……ハァ……ッ!ァア゛ッ!…………!何で今……、あの時の記憶が……」


▶プロティンは首筋を抑え、目を壊れるほどに見開きます


桔梗「言うことを聞かなきゃ、いい子にしていなきゃ、言われるようにしなきゃ……。はぁ……、はぁ」


彼岸「……う、うあ、ああああああっ!?お父さんがっ!お母さんがっ!火が、火がぁぁっ!」


中釘「あァ……や……ヤメろ……ワシの家族ガ……ワシノ……うおおおオオオオ!!」


桃風香「あれ……、お父さん……お母さん……。どこ……?」

このは「~~~っ!!なんて、なんてこと思い出させるんですか……もう」


ことり「よかった……、まだ女だ。」


棗「っ……、ふぅー……。へいき、へっちゃら、だ。さて……少し時間を取った方が良さそうか」


▶棗がいの一番に戻って来て、周りを見渡し、誰もいないのを確認して座り込み、皆が帰ってくるのを待ちます


棗「とりあえずのスペースは出来た。ヤバそうなのは手を挙げろ」

桔梗「きっと手が挙げれないような人のほうが重症ですよ」

彼岸 「…………嫌なものを思い出しましたね」

桃風香「悪い夢……。きっとそう……」

プロティン「私はまだまだ元気だよぉw万全ってわけじゃあないけどw」

棗「それもそうか。それなら動ける奴が動くとするか」

中釘「いきなりじゃったからの……。身体より心が不安じゃな……」


▶北森 睡蓮草+++[薬の知識]

▶綾瀬 回復の草++[薬の知識]

▶棗 イチジク草[薬の知識]


プロティン「いつもコトリエルには助けられるなぁw愛してるよぉ!」

中釘「助かる……。腰にも効きそうじゃな……」

このは「ありがとうございます~。思った以上に大変な一日になりそうですね」

プロティン「ふぁぁああ!先生ありがとう!!!」

桃風香「んん……?ふわあぁ~……よく寝た!――あ、このはちゃん傷治ったんだね!よかったー!」

棗「いつまで持つかは分からんがな。長丁場は避けたいところだ」

彼岸 「急がないといけませんね……。もみじさんに任せっぱなしもよくありませんから」


――


奉「私はムツキ。シュータの妹です。今日は巫女様からの大事な使命を承ったんです。どんなのがやってくるのでしょうか……」


幽雅「僕はシュウガ。ムツキ様、こちらになります。ここの滝の手前で巫女様から大事な先託が行われます。皇子様は準備がございますので、少々お待ちくださいませ……」


▶ムツキを滝の手前の大舞台に連れてきます


レナ「これは、仕方のないことなのです……。村の平穏のため、今後慎みやかに暮らしていくため……、私は何も知らない子を…………。仕方のないことなのです……仕方がなかったのです……」

シュウガ「おやめくださいレナ様。それ以上自分を責めるとあなた様が壊れてしまいます。村の巫女として、責務を果たすまでは御身一つ怪我も出来ないのですよ?」


ムツキ「えっ…………、巫女様…………。――まさか……私を…………この為に…………?そ、そんな…………」


▶シュウガはムツキを滝壺に突き落としました


レナ「仕方のないことなのです……。この地域には、人柱が必要なのです……。許してくれとは言いません。それでも……、必要な犠牲だったのです……」

シュウガ「平和の為です。致し方無い犠牲だったのでしょう」


彩音「ということで、第一部を閉幕致します……。お昼休憩を挟んで、第二部を開始します」


――


――甘美なる氷恋の神社 PM15:00――


▶休憩した後、更に白水晶が混ざる道を歩いていくと、回復の草と呼ばれている治癒効果のある草が生えているのがわかります。どれも一律に同じ長さに生えており、多少不気味です


桔梗「これ、さっき使っていた草と同じ?――使えそうだし持っておこう」


▶歩いている途中、正面から緑の怪物が襲ってきました。彼岸は1匹目は打ち漏らしたものの、2匹目からは蹴りでホームランしていきました。


▶彼岸 武道

 失敗 39ダメージ

[彼岸:例大祭カタログ2個]


彼岸「ぐえっ!?――――や、やっぱりまだ身体の感覚が慣れませんね……。障壁システムが無かったら即死でしたよ……」


▶更に進んでいくと緑の怪物が大量に奥に蠢いているのがわかります


▶綾瀬 オカルト知識

 成功 

▶ことりは脳天に向かって射撃をし、周りにも共有して敵に気づかれることなく決めポーズを取って殲滅しました


ことり「ばーん!(うどんげポーズ」


桔梗 「……あんなのでなんて、ふざけてるしか思えないのに」

棗(人の地雷を撃ち抜くポーズか)


中釘「この距離で……、ことりちゃんすごいのぉ」

プロティン「今日は調子いいねぇ!コトリエル!」


ことり「今日は負ける気がしない」


彼岸「お見事です」


――


彩音「さて、お昼の小休止を挟みまして第二部を始めたいと思います」


▶雨が降っている日、シュータの家に客人が来ます


シュータ「ムツキのやつ……、遅いな……。レナのところに行ってからもう3日だ……」


凛空「…………!!!!お兄さん!!助けてください……!このままだと、私……私……!」


▶ナオと呼ばれた少女が扉をバンバンと叩いて、シュータの家に入れてもらいます


シュータ「おい!?大丈夫か?親御さんは……?――そうか、取り敢えずうちに来い。暖かくしないと風邪を引いてしまうぞ」


ナオ「ありがとう……ございます……」


リン「また、シュータが女を連れ込んだ。私は3年と144日前から家に呼ばれてない。私はこんなにもシュータのことが好きなのに。どうして……?どうして……!?」


▶場面が転換して、レナの自宅に場面が転換します


シュウガ「レナ様。今年の祭りの、村の人柱の少女が片方逃げ出しました!これでは村の将来はお終いです……」


レナ「かくなる上は……、ムツキに2つのトガをかけるしかあるまい……。これも村のため……、村の将来の為に……。仕方のない…………仕方のないことですが……」


シュウガ「その決断、私は生涯支持致します……」


――


▶目的地の社への道の途中が沼のようになっているのに気付かず、足を踏み入れると無数の小さい緑の怪物が足元から首元まで昇ってきて、身体中に纏わりつきます


▶全員正気度判定

 このは 失敗[丁寧語喪失]

▶中釘の錆びた機械の部分に緑の粘液が注ぎ込み、腰の部分が悲鳴をあげます


桔梗「前だけ見てればいいってほど甘くないですね。これじゃあ進むのも辛く……」

棗「!?なんとっ!」

中釘「ぬおぉっ!?なんじゃ足元からっ!?」

プロティン「うっぎゃっひゃー!きっしょくわるいなぁwもぉw」

中釘「アッーーー!?」

桃風香「うにょうにょしてるー!」

彼岸 「気持ち悪いですね……」


プロティン 「何人か首まで這い上がられてたけどw大丈夫かぁい?」


桃風香「このはちゃん大丈夫ー?」

このは「うう~ん、まだぞわぞわする……」

桃風香「あっちいけー!」

このは「ありがとうもふかちゃん。じゃあ、先にすすもっ」

桃風香「うん……?――うん、すすもっ!」


ことり「この……、はちゃん……?」


――


シュータ「それで、どうしてこんな時間に?親御さんは?」


ナオ「私とムツキちゃんは、今年の人柱になるんだって。巫女様が言ってた。滝の下にいる怪物に身を投げて、繁栄を約束するんだって」

ナオ「ムツキちゃんは、滝の下であの怪物に人柱にされて、死んじゃった……。ムツキちゃんは人柱ってのは知らなかったみたいだけど……。わ、私だけ逃げ出すのが精一杯だったの……」


シュータ「そんな……レナが……ムツキをか……そうか……」


ナオ「私……、逃げちゃダメだったのかな?私いい子でいたよ?お母さんのお手伝いだってしたし、友達とも仲良くした。でも、死なないといけないの?どうして……?巫女様はどうして私を選んだのかな?巫女様が来なければ、私、死なずに今も楽しく生きれたのかな……?」


シュータ「俺は、取敢えずレナに話してくる。ちゃんとした理由を聞いて、それでも……人柱にして、ナオを殺すというのだったら……。俺がレナを殺す。こんな時代錯誤なことは俺でやめないといけないんだ……。そうだ……。そもそもレナは他の村の人間なんだ……。どうしてこの村でやる必要があるんだ。そっちで勝手にやればいいじゃないか!」


ナオ「あ……。お兄さん、何処行くの?」


シュータ「待っててくれ。俺が、全部何とかするから」


リン「シュータがあの子の家に行った。私の家には7年前と62日前に来てくれた以来なのに。どうして?私の何がダメなの?こんなに好きなのに?」


▶リンの頭の中に声が響くよ。

『人柱はこちらの少女をもらうとしよう。嫉妬や渇望、情欲も強く、負の質が段違いよ。その負、もう少し煽ってやろう』


リン「…………………………私のものになってくれないのならば」


――


▶お社への階段を登っていると、緑の怪物が地面から湧き出て、一行を襲います

 38ダメージ

[プロティン:庇う 桃風香]


桃風香「あぐっ!けふっ…けふっ」


▶桃風香は荒く息をし、辛そうにしてぐったりと横になります。プロティンも片膝をついて、動くこともままならなさそうですね


桔梗「っくぅ……。これ以上は……」

プロティン「アップルパ……うぐふぅーー!そろそろ天と地の違いがわからなくなってきたぞぉ……w」

桃風香「あ、ありが……と……。げふっ!」

彼岸「――――チッ、結構体力の消費が激しいですね……」


棗「無事なのは……。綾瀬ちゃん、秋月。――少し手伝ってくれ。これ以上はまずそうだからな」


ことり「は、はい!」

このは「はい!みんな満身創痍だね、一旦休憩にしないと」


プロティン「……」

桔梗「あの、これさっきの拾ったんですけど使い方が……。お願いできますか?」

棗「お、それの使い方なら知っている。頼まれよう」


▶桔梗 回復の草 イチジク草 譲渡 棗

▶棗 イチジク草+

▶桔梗 イチジク草

▶桃風香 自炊

 成功[フラット]

▶ことり 自炊

 成功[フラット]


桃風香「うんしょ……よいしょっ……」


ことり「無理しないで。私が作るから」


プロティン「……っぱぁーーっ!落ち着いてきたぁー……」


▶プロティンは音を立てながら勢いよく仰向けに転がります


棗「ああ、俺1人じゃ手が回らなかった。助かる」

中釘「助かるよ……ええ気分じゃ……」

プロティン「ぉお!いい匂いがしてきた!!」

桔梗「こうしてみると、遠足みたいなものですね。そんな優しいものであれば良かったのに……」


棗「文字通りのサバイバルだからな……。こうしてる時間があるだけマシなんだがな」


プロティン「いい匂いがするとお腹が空いてくるね!今ならいくらでも食べられる気がするよ!!いっただきまーす!!」

彼岸「……………食べれる時に食べておきたいところですね」

中釘「おお、飯もあるのか……、ありがたい……」


このは「ありがとうことりさん、いただきま~す」

桃風香「ことりおねーさん手伝ってくれてありがとー!」


ことり「いいえー。というかもふかちゃん料理上手だね」


桃風香「いつも料理してるからねー、えへへー」


――


▶シュータは意を決してレナの家に向かいます


シュータ「そんな……!ナオを、生贄にすることはやめられないのか?」


シュウガ「当然です。それに人柱です。人柱を建てなければこの村でなく地域一帯が呪いにかけられます。それで毎年裏で地域ごとに選抜した人柱を建てて、平和を保っているのです」


シュータ「そ、そんなのやらなければいいだけだろ!あるかもわかりもしない呪いなんかの為に将来のある子どもが犠牲になるのは間違っている!!」


シュウガ「豊作の祈願している神と、呪いをかける神は同じ神様なのですよ?祝福と呪いは同じものなのです。人柱を捧げることで毎年地域一帯に実りが出来るのです!」


シュータ「この古い風習にとらわれる必要はない……!俺が、その因果を終わらせる!どけ!!」


▶シュータはナイフを振り回して、シュウガに襲いかかります。シュウガの胸に突き刺さりますね


シュータ「どけ!俺は……、好きだったレナを殺さないと、こ、殺さないといけないんだっ……!どいてくれないと……、お前が死ぬことになるぞ……!」


シュウガ「どきません……!これは、村の為に……必要……ぐふっ……」


▶ナイフをシュウガは勢いよく引き抜いて、そのまま血溜まりと共に倒れます


レナ「何事ですか……!シュウガ!?!?シュータ様、どうして……!」


シュータ「俺は、この辺の因果を終わらせに来た!こんなバカバカしい風習は俺の代で終わりにする!!そのために……レナも死んでもらう!」


レナ「なぜ……!?なぜなのです……。私は、私は正しいことをしていたつもりです!」


シュータ「どんなことがあっても……、生贄にするのはダメだ……!!ムツキの分まで血には血を持って償ってもらう……!」


▶シュータはレナの首にナイフを突き刺します


レナ「そんな……、このままでは人柱が…………。こふっ」


シュータ「許してくれ……。自然と共になり俺の身が朽ち果てたのならば、その時改めて謝ろう……。好きだったよ。レナ……。――――なっ」


▶シュータの背中にナイフが突き刺さっているよ


リン「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ私のものにならないシュータなんてシュータじゃないわ!!!!!はははははは…………はっっはっっはっっはっっはっははっははっはっはっっはっはっはっは…………」


▶リンは何度も何度も背中にナイフを突き立てます


リン「クスクスクスクス……!これであなたは私のモノよ。魂まで全て。何もかも、全部、私のモノなのよ!!…………ぁ……く、ぁぁ……っ!!」

リン「え……?どうして……?私、シュータを……?嫌、いやああああああああああああああああ」


▶自分にナイフを突き刺し、倒れるよ


『その感情、誠美味であった』


彩音「かくして、少年少女は三つ巴で倒れ伏しましたとさ。これにて、創作演舞:恋を終了致します。これからエンドロールもありますので最後までご覧ください」


――


▶社のある場所にたどり着いたよ。悪鬼の奥の奥に赤黒く変色している場所があり、そこに社があるのだと気づくことが誰でもできます。


棗「――――結局間に合わなかったか」


このは「はぁ、しっかり見たかったのに~……。残念」

彼岸「だからと言って放置は出来ませんよ」

プロティン「この報いは、受けてもらおうかぁw」


このは「今度の楽しみに……う~ん、我慢できるかな」

桃風香「また今度見よー!」

桔梗「また見れます。生きていれば」


棗「ま、確かに生きてりゃまた見れるか。ならそれを楽しみにしておこう」

プロティン「なんなら役者は身内なわけだしwアンコールも頼みやすいねw」

中釘「ことりちゃん、それは何じゃ?」


▶中釘はお祈りに使っているラノベを指さします


ことり「うーん、うん?言われてみればコレって何なんでしょう……?私もあんまり経験ないからなぁ」


中釘「みんなも行く時、何か地面に置いたり刺したりしておるが……。なにかのまじないかのぉ……」


ことり「まあそんな感じですよ」


中釘「ワシの時代にはなかったのう……。置いてくれてありがとう。無事に戻ってこよう……!」


ことり「よし、進もう。行こうこのはちゃん!」


――神の祭壇――


▶赤黒く変色した社の真ん中に誰か立っていますね。奉です。奉は不敵に笑った後、老若男女がわからない声が話しかけてきます


マツリ「時空の覇者になれるかどうか、我我が見てしんぜよう。精々死なないように足掻くが良い」


▶戦闘前行動 北森 フラットスピード


[不意打ち]

▶棗 高速回復薬 妖怪知識で判定 通常攻撃[麻痺追加攻撃]

 失敗

 成功 19ダメージ


▶棗 妖怪知識で判定 地質学で判定

 失敗

 成功


▶彼岸 観察力で判定 剛招ビート

 通常攻撃

 失敗

 失敗


▶このは 妖怪知識で判定 タイムエッジ

 19ダメージ


▶中釘 サモン鳥


棗「先手必勝、とはいかないがやれる内にやっておくか」

プロティン「うおっほぉ!?びっくりしたなぁw一緒に行こうってことだねぇ!?」

彼岸「こちらに来た攻撃ならまあ、なんとかしたいところですが……」

棗「前を張るならお前らが必要なんでな。――手応えはあった、が不穏だな。考えすぎか……?」

彼岸 「気を練り上げて敵の出方を伺い、後の先を取るのが鏡崎流の真骨頂……、だそうです」

このは「厄介な相手みたい、気をつけて動いていかないと!」

中釘「一気に終ワらセルぞ……!ヌオオオオ……!!絡繰り:或電話素あるふぉんす!!」


▶桔梗 早歌[其駒、其駒]

[幣帛]


▶桔梗 早歌[其駒、其駒]


▶プロティン ノーガード


ことり「よっし、いつものどうぞ!」

桔梗「任されました……!」


桔梗「旅のはじまりはもう思い出せない 気づいたらここにいた」


プロティン「今が好機!前を見ろ!何が見える!打ち倒すべき輩がそこに居る!両の手で剣を持て!引ける腰を構え直せ!畳み掛けるぞ!今!この時に!!」


マツリ「時を駆ける男を倒すには我我程度たやすく打ち破ってもらわないと困るな。もっと死ぬつもりで感情を出せ。簡単にやられてくれるなよ?」


▶マツリ ドス(物理必中。軽減不可固定35ダメージ)

シンクロナイズド(自分の状態異常を全体に撹拌させる)プロティン

 35ダメージ


▶桃風香 万能スプレー 時の鋭刃

 19ダメージ

▶桃風香が銃を構えると、発射音の前にマツリの身体にあたります。魔法で加速させてるようですね


マツリ「さぁ、崇め奉れ」


プロティン「……はぁぁん?これは試験ってことかなぁ?ハッハハw私じゃなければ致死量の覚悟だよこれはぁw」

北森「どんどん行くよ!」


▶棗 万能スプレー 通常攻撃

 成功[黒板の引っかき音]35ダメージ


ことり「へいへいもっと狙って!」

棗「っと、すまんな綾瀬ちゃん。俺の不手際は、しっかり俺で払う!」


マツリ「よくやった……。我我の力であの悪夢は抑え込んでやろう……!この体も返さないとな」

 

▶神様がピカッと光ると、元の社です。元は禁足地の場所だったんだな、とことりとこのはは気づきます。悪鬼も緑の怪物も、気づけば消えていました


桔梗「力を合わせれば、これくらい!」

彼岸 「やったんでしょうか……、これ」

プロティン「なにやら意味ありげな相手だったねぇw帰ったみたいだし、私たちも帰ろうかぁ!」

中釘「む……、終わったのか……?」

彼岸「――終わったようですね。巻き込まれないうちに撤収しましょうか」


ことり「待って待ってさっきの奉ちゃん本人だったの」

ことり「心臓に悪い……」


桃風香「奉ちゃん大丈夫かなー……?」

このは「結局何だったのかな」


――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社 PM19:00――


もみじ「おつかれさーん。なんか上空の悪鬼塞がれたみたいね。よくやったわ。神様には会った?」


彼岸「神様?」

桔梗「神様……、だったんですかあれ」

このは「あの中身がそうだったなら、多分……?」

プロティン「奉ちゃんのような子には会ったけどぉw神様だったのかい??あの子!」


もみじ「もう、季節と嫉妬の願いの神様、クニシヒノタマ様よ。今日の能はこの神様のための奉納祭なんだから……」


棗「能より珍しいもんを見ちまったわけか…」

中釘「なんと……。では先の緑の化け物はその嫉妬に引かれてきた感じ……、なんじゃろうか」

桃風香「師匠ー!」

プロティン「先生ー!」


▶桃風香のタックルをもみじは優しく受け止めます。プロティンのタックルは棗が綺麗に躱します


もみじ「はいはい、甘えたさんね。それは凛空ちゃんにお願いしなさいな」

棗「回避」


彼岸「神様だったなら…………、この身体を元に戻して貰えばよかったですね……」


もみじ「神は万能ではないわ。クニシヒノタマ様は嫉妬なんだから、その火傷の痕はどうにもならないわよ」

もみじ「お疲れ様会やるから参加してちょうだいね。報酬もそっちで渡すからね」


棗「そういやそっちでは何もなかったのか?」


もみじ「お主こそが真の平成無双だ!してきてヘトヘトなのよ。思い出したくもないわ」


このは「……それでもやっぱり演舞は見たかったな~」

棗「そうか……。つまり普通に今日の祭りは終わっちまったわけか……、そうか……」

プロティン「そうだよぉ!舞台が観れなかった私たちのために秋夜君達にもう一回やってもらわなきゃぁw」


▶ゴミ箱に頭をかぶりつつ、プロティンは笑います


彼岸「全く……、神様がいるならこの騒ぎをどうにかしてくれても良かったでしょうに」


もみじ「何回も言うけど、神様だって万能ではないのよ。高望みしすぎはダメね……、というか嫉妬に弱すぎるのよあなた。夜叉なら慣れなさいな」


桔梗「ハレの日はそう連続で続いても味気ないものですよ。また次を待ちましょう」


もみじ「じゃあ今日は解散ね。お疲れ様」


▶解散したのを見届けて、裏から男女が出てきます。女性は死ぬほど綺麗ですね


鷲羽灯風わしゅう とうか「全く……いきなり呼ばれたと思ったら無双ゲーとか二度とやりたくないっすよもみじさん」

ラウラ「暴風も流星も斬もついてないんですよ私達!!後輩使いが荒いです」


もみじ「まあまあ……、私だけじゃどうにもならなかったから。ところで、ラウラちゃん連れてるけど、咲百合ちゃんは?」


灯風「あいつは新潟っすよ。散々浮気しないようにって釘刺して行きました」

ラウラ「私と浮気のミッドナイトラブしてもいいんですよ?」

灯風「絶対やらん。というかロボに欲情するかボケ」


もみじ「相変わらずねえ……。このまま調査進めてくれる?こっちはマスターしてて手つかなくって」


灯風「あー、俺も来年から配属なんですよねえ。今からでも不安です」


もみじ「私がなんとかなってるんだから大丈夫よ。このメモの通り、お願いね」


ラウラ「ウッス。もみじさんの為なら頑張るッス」


もみじ「はぁ……相手してて疲れない、これ?」


灯風「疲れます」

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