S12.3 鏡崎彼岸の脱ポンコツ作戦 7月22日

――朱鷺森市 美術館併設喫茶店:紅葉 PM13:00――


彼岸「――――もみじさん!本日はお願いがあって来ました!」


もみじ「はぁ」


彼岸「こんな昼間から何事かとお思いでしょうが!先日の汚名を雪ぐ為に!」

彼岸「あの化物と戦うコツとかをお願い致します!」


もみじ「取り敢えずツケ払ってちょうだい」


彼岸「――――あっ、はい……」


▶彼岸は素直にお金を出します


もみじ「あれのコツはこころを強く持つ以外にないわ。ねーキャルキャルのアイドル衣装着た棗くん?」


▶ひらっひらのピンクのアイドル服を着せられた棗がぼけっと立ってますね


彼岸「心を強く……。やはり場数を踏むのが一番でしょうか?」

棗「すまん、よくわからん」


もみじ「かわいいでしょ!女の子になったんだったら1回はやっておかないとね」


彼岸「――それともああいう辱めを日常的に受けることによって強く……?」


もみじ「はぁ……、まあ化物っぽい依頼なら来てるから受ける?警察はお金出ないけど」


彼岸「そうですね……。ただ流石に1人はちょっと……」

桔梗「あんなこと、もう絶対に嫌だ…………」

棗「これはそこのクソオーナーの趣味だぞ。あんたはそいつの武装姿を見たことないだろうから、ピンと来ないかもしれんがな」


もみじ「趣味ではないぞTSF大好き棗くん」


桃風香「彼岸おねーさん何か困ってるの?」

プロティン 「こんにちわー!暇ってわけじゃあないけど!やることは特に無いから遊びにきたよぉー!そこで素敵な出会いもあったんだぁ!これって運命!?ねぇ!?桔梗ちゃぁんw」


▶桃風香が厨房からひょこっと出てきて、プロティンも2階にある居住スペースから降りてきます


桔梗「じゃあ私のあの格好と武器も趣味で変えられたの?」


もみじ「格好はその時の自分の趣味よ。残念だったわね……」


彼岸「え、性別変わるんですか……?――ええっと、今から化物退治に向かおうと思ったのですが……」

棗「ちなみに、そういうのに頓着が無いと俺みたいに武器だけになる。あと性別が変わる原理は俺も知らんぞ」


もみじ「ちなみに、TSFはTSの神様が、こいつ性別逆のほうがカプ的に美味くね?って思われたからだという説が有力よ。ナマモノ好きが近くにいたからその想いに当てられて~みたいなのもあるわね」


桔梗「誰か警察呼んでください。なんでこいつがいるんですか! 」

彼岸 「――すみません、私警察官です……」

プロティン「え?なになに、何の話してるのぉ??私も混ぜて欲しいなぁw仲間に入れておくれよぉw」

桔梗「そのときの自分の趣味……?私がアイドル……?」


もみじ「取り敢えずそこの筋肉のお守り、よろしくね棗くん。場所は湖の湖畔に悪鬼が湧いてる情報があるわ。暇つぶしに行こうと思ってたけど譲ってあげる」


棗「パスだパス。今日ぐらい休ませろ」

桃風香「え、棗おじさん女性になったの!」

棗「なってないぞ。あと棗さんでいいぞ」


もみじ「現実を認めなさいな。その胸とか声とか髪の毛とか、どうするつもりなのよ……」


桃風香「師匠!ボクも行っていいー?」


▶もみじに抱きつくよ


もみじ「はいはい。桃風香ちゃんも行っておいで。晩には君たちじゃ手に負えなくなっちゃうからとっとと行っておいで」


プロティン「だってさぁセンセーw今日も私と課外授業だよぉw私は嬉しいよぉ!」

棗「と言っても流石に不安か。仕方ない、桔梗。ほれ」


▶棗は桔梗に弾丸を渡します


プロティン 「あー!なんか知らないけどいいなぁ!センセー私にはぁ??」


桔梗 「…………最近アイドル音楽聞いてるけど、はまったわけじゃ……、へっ?弾?」


棗「とりあえず1番信用できそうなのに渡しておく。それを叩きつけるなりしてくれれば、俺への合図になる。手に負えなかったら呼べ、他の奴らに渡すのは俺が怖いからよろしくな」


彼岸「何と言いますか……。皆さんすみません、私の我儘に付き合って貰って……」

桔梗「回りくどいことするくらいなら一緒にくるか、いっそ胃薬でも渡してくださいよぉ……」


棗「俺はヒーローでもお人好しでもないんでな。こんな面倒だと思う集団に最初から付いて行けるか」


もみじ「お人好しなのは変わってないのよねえ……」


プロティン「おぉー!センセーヒーローみたいじゃぁんwカッコイイなぁw私も真似してみようかなぁ!それじゃあ適当に!はい!モフカちゃん!これっ!持ってってよ!」


▶プロティン 高速回復薬G 譲渡 桃風香


桃風香「?これジュース?」

プロティン「イッターッ!っとすぐに治したいその痛み!『ライフプロテインS』!Sはスピード!即座に使える画期的な液状タイプ!量は少ないけど即効性と利便性は正にSランク!」

桔梗「――ふふっ、それでもいざという時は助けに来てくれるなら嬉しいですよ」


棗「まぁ、見捨てることはできない性分みたいなんでな」


桃風香「よく分からないけどありがとう!!」

プロティン 「これを使う時が来れば多分なんやかんやできっと私を呼ぶ合図になると思うんだ!便利だしね!」


棗「丁度いいなプロティン、俺からの授業だ。その3人を守れ。今のお前ならできるだろうしな」


プロティン 「センセー来ないんじゃ、それは授業じゃなくて課題っていうんじゃあなぁい??でも大丈夫!言われなくたって任されたぁw」


棗「それもそうか。それじゃ頑張ってこい」

彼岸「――――それでは行きましょう!目指すは湖の湖畔でぇぁっ!?」


▶彼岸は勢いよく立ち上がろうとして椅子に躓いてコケるよ


彼岸「………うう。――い、行きましょうか……」

桔梗「はぁ……。先が思いやられる……。もっと頼りになる人がいればなぁ」

桃風香「はーい!行ってきまーす!」


――朱鷺森市 朱鷺森湖:湖畔 PM13:30――


▶湖の真ん中に黄色い悪鬼が見えます


彼岸「――ふっ、まさか3回も階段で足を滑らせるとは……」

桔梗「大丈夫なんですかホントに。何もないところでこけたりしてましたし……」

桃風香「彼岸おねーさん大丈夫……?」

彼岸「だ、大丈夫ですって……怪我は無かったですし」


彼岸「ん……湖の真ん中に見えますね。どうやらアレが目標のようです」


プロティン「ハッハッハーwこれは楽しいことになりそうだねぇw」

彼岸「とりあえず帰還準備はしておいて……っと」

桔梗「今思えば外からしっかりと見たのははじめてですね……。これを使うんでしたっけ」 


▶全員手こぎボートに乗り込んみ、湖の悪鬼に向かいます


プロティン「それじゃあ皆!準備はOK?覚悟は決めた!?ササっと終わらそうじゃあないかぁw」

桔梗「私がしっかりしなきゃ……私が……私が……」


――土手際の欲望――


▶湖の底と思われる全体が水中の天体地球儀のような空間に入り込んだよ。この間と違ってアクアリウムのようですね。その中心でただ一人、黒く滲んだ長い黒髪の女性が佇んでいます。血相は悪く、全体的に青いなと感じました


プロティン「ここに来たからにはそれなりの格好になる必要があるな!?さぁー!皆さんご一緒にっ!『可愛くなぁ~~れっ☆』」


桔梗「――――やっぱり弓じゃない、アイドルになれって私が言ってるの?」


▶桔梗はひらひらの青系のアイドル服に身に纏い、かなり大きめの両手剣を持ってます


北森「修行の成果見せるよー!」

彼岸「――心の力を形に……!」


▶彼岸 通常攻撃

 失敗

▶思いっきり空振るよ


彼岸「でぇぇぇい!」

プロティン「張り切るのはいいけどぉ、肩の力はもう少し抜いてもいいんじゃあなぁい?」


悲しみの湖に溺れる「沈みなさい……」


▶悲しみの湖に溺れる 快楽の宴(恋。魔法2d6。快楽付与)桔梗

 通常攻撃[快楽付与]

▶彼岸 回避判定

 2ダメージ

 失敗 8ダメージ


桔梗「もう!なんだって、わた、しばかりに!」

彼岸「痛っ!?――あれ……、身体が……ふぁっ……ああっ……!?」


▶青い女性の髪の毛が桔梗と彼岸の全身を包み込むように両手両足を縛り、何かピンク色の液体のようなものを髪の毛から分泌させるよ。感度が上がったような感触がしますね


プロティン「ほぉう、これはこれは、見かけによらず中々に厄介な奴だねぇw私としては長期戦もやぶさかではないが。そうはいかないこの世の中!」


彼岸「あっ……ひうっ……ど、何処に入って…ううっ……」

桔梗「はや、くぅ!な、なんとかして!」


▶プロティン 通常攻撃

 成功 60ダメージ

▶青い女性の髪の毛を槍で真っ二つにすると、苦しみ、喉を掻きむしりながら消えます。その途端悪鬼が壊れ、水が入ってきます


プロティン 「ぅぉあ!?思ったより柔らかいwこれは気持ちいいなぁw」


桃風香「一発で……ボクも頑張らなきゃ。――彼岸おねーさん大丈夫……?」


プロティン「さぁて、桔梗ちゃぁんw随分いい恰好になってるねぇ、辛いだろう、ほら。これをあげようw」


▶プロティン 通帳 譲渡 桔梗


プロティン「理性を呼び戻せ!平静を取り戻せ!火照った体をクールダウン!パッケージの真顔のマッチョが君を見ているぞ!『リアルプロテイン』!中の成分がアドレナリン分泌を助長し冷静なトレーニングが行える!後悔先に立たず!計画的に肉体を手に入れよう!」


桔梗「助けるなら、もっとましめ、に、んんッ」

彼岸 「ああっ……、うっ……。ひぐぅっ!?……うっ、うっ、うああっ!あっ、あっ……うあっ……うああっ……!」


桃風香「わぁ、なんか凄いことに……。えっと、師匠のところまで運ぶから頑張って!」

プロテイン「帰還装置は自力でつかえるかぁい??無理しないで治してから帰ることをお勧めするよぉw」


桔梗「ふぅー………………。大丈夫、触られただけだから、大丈夫」

彼岸「ひぁあぁあっ!?うあぁっ!ひぐっ!――うあっ!」

彼岸「ひうっ……。ま、負けて……たまりますかぁ……!」


プロティン「oh……。ごめんよぉ彼岸ちゃん、リアルプロテインの常備は一個しかなかったんだぁwそんなに売れる商品でもなかったからねぇwあまり時間はないよw立てるかぁい?」

桃風香「じゃあとりあえず彼岸おねーさん帰ろうー」


▶彼岸 漢方薬


彼岸「――――はぁ……。はぁ……うううう……!こんな!こんな事で……!次は……、次こそはっ……!」

桔梗「大丈夫、そうですね」


――朱鷺森市 美術館併設喫茶店:紅葉 PM16:00――


もみじ「おつかれさーん。どだった?」


▶桃風香が彼岸の肩を支えてよろよろと入ってきます


桃風香「師匠ー!彼岸おねーさんがー!」

彼岸「ううう……。申し訳……、ありません……」

桔梗「――こんな私じゃ、嫌われちゃう。うぅ……」


▶2人共、どう見ても婦女暴行された後になってますね。正直見てられないくらいです


もみじ「えぇ……。伊良原にもらった機械によると、湖に捨てられた凌辱系のエロ本から出来た雑魚羅刹だったんだけど、結構いいようにしてやられたみたいね……」

もみじ「ま、桃風香ちゃんに行かなくてよかったわ。後見てて気分いいやつじゃないからうちのシャワー使っていきなさい彼岸ちゃん。――後桔梗ちゃんもかしら?」


棗「――半分はぴんぴんしてる辺り、運悪くって感じか……。まぁ及第点だな、お疲れさん」


桔梗「――はい。お借りします」

彼岸「……ううっ。すみ……ません……。ひぐっ……ううっ……」


▶ふらふらと2人はシャワー室に向かっていきました。後から、プロティンがビッショビショで全裸で戻ってきます


プロティン「ハッハーw危うく湖の藻屑となるところだったよぉまさかあんなにブラックバスが手強いとはねぇwただいまぁw」


もみじ「来店禁止よ。出ていきなさい」


棗「――俺も外へ出よう。タオルだけ借りるぞ」


桔梗「あの、その、とても言いにくいんですけど、あの人がいなかったら帰ってこれなかったので、今回だけは……」


もみじ「いや不審者がダメなんじゃなくて、濡れてるのがダメなのよ!ほら出ていく!!」


プロティン「助かるよぉw先生、私だって結構活躍したんだよぉ??聞いてよせんせぇーw」

棗「わかったわかった、ちゃんと聞いてやるから店の方は向くなよ」


桃風香「ボ、ボクみんなのコーヒー淹れてくるねー……」


▶桃風香は逃げるように厨房に入っていきました

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