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何事も、慣れ始めた頃が1番気を付けなければならない。

油断大敵。頑張ります。


――――――――――――――――――――


花火が遠くで鳴っている。

辺りは高層マンションばかりで、夜空なんてほとんど見えないけど、あの胸に籠る破裂音だけは反響して響き続ける。

観衆のわあ、という歓声もここまで聞こえてくる。

花火は良いよな。

1秒にも満たない刹那、そのたった一瞬散るだけで、こんなにも人の心に深く刻まれる。

それがたった一瞬だったとしても、他の何よりも強く輝き、大きく実る。

もし生まれ変わりがあるなら、来世は花火がいいと思った。なんて安直。

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