第40話 手術から1年
ここ最近「去年の今頃は…」などと考えている。
1年前の昨日、子宮体癌で子宮と卵巣の摘出手術をした。
だから1年前の今頃は、ちょうどHCUから病室に戻ってきたくらいかな。
ぐったりして、病室で待っていた夫と話す元気もないくらいだったっけ。
辛かったはずだけど、あまり辛かったことは覚えていない。
先日、検診でがんセンターに行った時も、懐かしいなーと不思議と嫌な思い出としては残っていない。
というのも、今元気になっているからだと思う。
もちろん、再発の可能性はあるわけで不安もあるのだけどね。
今の体調は…生理がなくなったことは率直に楽。
40代半ばの頃、閉経を迎えるってショックなんだろうな、などと考えていたことがある。
それが、こういう形で来たか。
手術前は過多月経、不正出血など、それが子宮体癌の症状だったのだけど、生理に悩まされていたから、今は楽としか言えないわ。
その他、今の体の状態は…
手の関節の痛みとか、痺れはある。関節リウマチや膠原病の検査もしてみたけど陰性だったので、ホルモンの影響があるらしい。その他、更年期障害と思われるような症状はあまりないかな。
それから、手術後からあった右の鼠径部の違和感は当初よりは減ったものの残っている。
入院中も慣れるしかないって言われてたしなー。
その他は、すっかり元気!
疲れやすい気もするけど年齢のせいとも言える。
足がむくみやすいけど、リンパを取ったせいなのか、運動不足だからかわからない。
先日の検診で主治医の先生が、体重はあまり増やさないように、と仰っていた。脂肪が増えるとリンパ浮腫のリスクが高まるからだそうだ。
そう、今回から主治医の先生が代わったのだけど、話しやすい先生で良かったー!
がんセンターもコロナの影響で、少し様子が変わってた。
エントランスで体温チェックがあったり、ボランティアスタッフがいなかったり、椅子の配置とか。
診察の時も先生と距離があり、ちょっと違和感。
待ち時間もとても少なかった。
待ち時間が短いのは有難いけど、治療や手術の必要なかたが、問題なく受けられてるといいのだけど。
癌というインパクトの強い病気になって、これからをどう生きて行こうか?と考える。
ある意味、体をはって取った資格、鍼灸マッサージ師。
鍼灸は抗がん剤の副作用の緩和や鎮痛効果があり、国立がんセンターなどでも取り入れられている。
私も今、週に数日、そのような治療をする先生のところに勉強に行っているのだが、努力して役に立てる技術を身に付けたい。
とにかく、人の心や体を楽にする、そして元気が出る仕事をずっとしていきたいなーと思う。
49歳の専門学校生、子宮体癌になった @sawako305
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