第36話 手術から半年

学校が冬休みに入り、今年ももうすぐ終わり。思えば手術から今日でちょうど半年だ。半年前の今頃はHCUで大変だったなー。


なんだか遠い昔の出来事のような気がする。


夏休みが明けてからは学校行事、試験に次ぐ試験で怒涛の日々だった。


夏休み期間中に体力はだいぶ回復して調子付き、学校の階段を10階までのぼって喜んでいたっけ。


そんな私に何人かの先生(学校の)が「これから大変な時期だから無理しないでね」と言ってた意味が後にわかった。


夏休み明けに前期の期末テスト。そのあたりはまだ、フフン♪て感じだった。

それから10月に入ってからが…

緊張する実技認定試験が2週連続。


大阪で行われた研究発表会に参加。しかも日帰り。

確か、このあとは体調不良で学校を休んだ気がする。


それから学園祭。学園祭の後のクラス飲み会なんて、おばちゃんは出なくてもいいのだけど、ラグビーワールドカップの日本戦を観ながらの飲み会だって!


『4年に1度ではない!一生に1度だ!』


というラグビーワールドカップの大きなポスターを日々見ていたし、こんな若い子たちと観戦することなんて、それこそ一生に一度。楽しかったけど、かなり消耗したわ。


あとは臨床実習やら、そのレポートとか。


そして筆記の卒業試験。


年齢のせいか手術の影響かわからないけど、疲れがあとからどっと出るのよね。


そんな日々もなんとか乗り切った。


あとは1月にもう一回学内の試験があるのだけど(しつこい)、いよいよ2月22日、23日が国家試験だ!


もう少し。


こんな日々を最近は当たり前のように過ごしているが、場合によっては追加治療などで国家試験を諦めなければいけなかったかもしれない。

だから、今をありがたく思いたい。

がんセンターでの次の検診は1月だ。何事もありませんように。

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