第4話『悔恨編』

 夢の中で、中原慎二はかつての友に追われていた。

 顔の片側から血を流し、うらめしそうな顔をして。

「くっ、来るなぁ!」

 旧友にいくら叫ぼうが話しかけようが、今まで返答してくれたためしはない。

 必死で逃げても、逃げても——

 相手は足も大して動かさないのに、恐るべき速さでスーッといつのまにか慎二の前に回りこんでくるのだ。

 こうして、その鬼ごっこは慎二が目覚めるまで続くのだった。



 慎二がこの夢を見始めてから、もう3年になる。

 しかも、ほぼ毎夜。

 初めは精神科にも通ってみたが、そんなものに頼ったところで何の意味もない、ということを一番よく知っていたのは彼自身だったので、それもやがてあきらめた。

 夢の中ので慎二を追い回すのは、北田英治というかつての親友であった。

 二人はかつて、T大の医学部に籍を置き、将来を嘱望されるエリートだった。

 慎二は心臓外科医という、まだ名医が世界にも多くはなく成功すれば華々しい栄光が待っている世界を目指していた。実際に、T大付属病院の院長にも目をかけられ、彼の前途は有望だった。大きなヘマさえしなければ将来の出世街道は安泰、という中にあって、慎二は得意の絶頂にあった。



 一方、北田英治は慎二とは対極に当たる人物であった。

 彼は頭脳明晰で手先もずば抜けて器用であった。もし彼がその気になれば、将来は医学界において慎二に勝るとも劣らない活躍をしたことだろう。

 しかし、実際彼はそうしなかった。仕事はきつい上にそれほど待遇的にも名声的にも恵まれない小児科か産婦人科の方面に進みたいんだと、彼はそちらを必死で研究しだしたのだ。

「医者っていうのは人を助けるのが商売だろ? 今産科と小児科……特に小児科は人手不足が深刻だ。皆がやりたがらないなら、僕がやろうと思うんだ」

 慎二には、英治の考えてることがよく理解できなかった。

 人より勝ること、世で成功して名声を得て、自らの人生に最高の意味を持たせることを至上の目標としてがむしゃらに生きてきた慎二にとって、せっかくその道が開かれていながらそれを蹴ってまで苦労を舐めよう、という英治が変わり者に見えた。



 考え方や目指す方向は食い違いながらも、二人の友情は続いていた。

 しかし。二人の関係が決定的に壊れる事件が起こる。

 慎二には、将来結婚したいと願うある女性がいた。

 T大付属病院の院長の一人娘、綾奈。彼女自身も、T大の医学生である。もちろん女性として彼女を愛している部分はあったが、実のところ打算的な考えもないわけではなかった。

 院長の娘との結婚は、これから日本の医学界に打って出るに当たって人脈という点でも、自らの立場を確固たるものにできる。実際、院長自身も「君のような青年がうちの娘の夫になってくれればなぁ」などともらすくらいである。だから、あとは肝心の綾奈本人さえ首を縦に振れば、すべてがうまくいくのだ。



 しかし、現実はそうはならなかった。

 肝心の綾奈が選んだのは、英治のほうだった。

 彼女の感性は、地位を追い求め出世街道まっしぐらの慎二よりも——

 弱者を助けよう・世の中の役に立とうとする英治の素朴な心意気のほうに傾いたのだ。

 父親である院長も慎二と同じ感性の持ち主だったので必死に娘を説得したようだが、やはり綾奈は頑として譲らない。

 なだめたり脅したりと様々な手を尽くしたが、最後には「そこまで言うなら私は家を出て、家族との縁を切ります」とまで言われてしまい、さすがの院長も成す術がなかった。

「……すまんなぁ中原君。私としても、君が婿になってくれるのは望むところなんだが、娘がああではどうにもならん」

 生まれて初めて、彼は自分の思い通りにならないものに直面した。



 ……何で、あんなヤツと。



 慎二は、はらわたが煮えくり返る思いでそれからを過ごした。

 綾奈をとられたかと思うと、英治をどんなに憎んでも飽き足らなかった。

 日常生活の表面上では、英治とは何食わぬ顔で普通に付き合いを続けていたものの、ひとたび彼から離れると、待っていたかのように英治に対する憎悪が心に噴きだすのだった。



 ……アイツさえ、この世からいなくなってしまえば——



 暇さえあれば、慎二は想像の世界で何度も英治を殺した。

 首を吊らせたり、のこぎりで胴体をひいたり、ギロチンで首をはねたり、火あぶりにしたり、銃殺したり——。

 恨みに取り憑かれた慎二は、たった一週間足らずの間に数万回は英治を処刑していた。

 ネットサーフィンをしていて、『呪い人形販売』や『呪い代行』などのサイトを見つけた。

 藁人形に名前を書いて、真夜中に五寸釘で打って——。

「バカバカしい」

 フンと鼻で笑って、慎二はそのホームページを消した。



 ……そんなことで人が殺せるんなら苦労はない。

 それだったら、オレの想像でしてきたことを考えたら、アイツはとっくに死んでいる。



 そう思った。



 そんなある日。

 慎二の耳に、にわかには信じ難い情報が飛び込んできた。

「……北田が亡くなった」

 最初、まだ夢でも見てるのか、と思った。

 大学の学生の話や教授の報告、そして泣き崩れる綾奈の姿を見て、ようやく現実なんだと実感するに至った。明日が通夜で、あさってが本葬。死因は一応『心不全』となっていたが、解剖しても 「よく分からない」というのが本当のところのようだ。

 彼の突然の死は、まったくの謎であった。

 しかし。この世の中に英治の死がなぜ起こったのかについて、何となく思い至る人物がいた。

 もちろんそれは、想像の世界とはいえ英治のことを強く憎み続け、何度も殺し続けた中原慎二その人である。

 慎二はその後、悲嘆に暮れる綾奈を必死で慰め続けた。

 そのうちに綾奈も自分の中で決着がついたのか、次第に慎二に心開くようになった。

 大学を卒業し研修医となった慎二は、さらにT大付属病院で経験を積んで晴れて心臓外科医としてのデビューを果たした。それを機に、綾奈とも結婚。やがて夫婦は一男一女をもうけた。

 しかし。慎二の悪夢はここから始まったのだ。



 初めてそれが現れたのは、学会でアメリカのNY研修で学んだ最先端の心臓外科手術法について、慎二が大勢の医者を前に発表している最中だった。

 白衣を着て席についている者たちの中に一人、異質な存在が混じっていた。

 異質、というレベルではない。本来、そこにいるはずのない英治が立っていたのだ。

 真っ青な顔色、口元からは流れ落ちる血。あきらかに、この世の存在ではない。

「お、お前何をしにきたっ」

 発表の内容とは関係のない大声に、その場の医師たちは驚いて慎二を見た。

 次の瞬間には、英治の姿は消え去っていた。

 それからというもの、彼の生活の場面の所々で、英治は現れるようになった。

 特に危害を加えてくるわけでも、何か訴えてくるわけでもない。

 ただ、物陰からジッと慎二を恨めしそうに見つめるのみであった。

 未だに自分は間違っていない、と思い込んでいた慎二だったが——

 英治に度々姿を見せつけられて、さすがの彼も精神的に参っていた。



 そんなある夜のこと。

 彼は研究論文を打ち込むためPCに向かっていたが、やがて疲れからウツラウツラと居眠りを始めた。

 どれくらい時間がたっただろうか。彼は、背後に発光するまばゆすぎる光に気付いて、目を覚ました。

 そして、目をこすりながら後に振り向いた。



 ……オレはまだ夢を見ているのか??



 そこにいたのは、頭が天井につくほどの大きな鳥だった。

 しかも、ただの鳥ではなさそうだ。

 体中が発光しており、見たこともないような不思議な色彩でいろどられている。

 燃え盛る火のように、光の粒子がその体から次々と生まれては空中に消えてゆく。

 超自然的なものは信じないたちの慎二だったが、こうもはっきりと目の前に現われられては言葉もなかった。

 しかも慎二には、これは夢でも幻覚でもない、という確信のようなものがあった。



 私の存在が夢であろうが現実であろうが それはさほど重要なことではありません



「お前、しゃべれるのか」

 慎二は椅子を回転させ、不思議な鳥に向き直った。

 このようなものが出てくるからには、オレへの用事が何かは決まっている——。



 あなたは 北田英治を殺しましたね



 鳥は、長い首を下げ慎二を見下ろした。

「殺した? バカな。オレは頭の中でヤツが死ねばいいと思っただけだ」



 そうです

 あなたは数え切れないくらい彼を想いの世界で殺害した

 そして それが実相化しただけのこと

 ある意味 あなたの願いはかなえられたのです 違いますか



 それは慎二にはない発想だった。

 強い思念が現実化する?

 そして想いの世界の罪が、現実の世界の罪に等しい?

 人間の法に引っかからなければ罪ではないと思ってきた彼には、ついていきにくい話であった。



 あなたは強く願う事で 今の結果を得ました

 そしてあなたは それ相応の代価を支払わなければなりません



 慎二は、ため息をついた。

「それが……最近オレにつきまとう北田、ってわけか」

 神秘の鳥は、その目を見張るほどの大きな翼をゆっくりと広げた。

 部屋の中は、まるで黄金の草原にいるかのように輝いた。



 あなたが死ぬその時まで 彼はずっとそばであなたを見つめ続ける事でしょう

 それが あなたに与えられた罰です



 そう言い終った鳥は、もう慎二に関心がなくなってしまったかのように上を向くと——

 天井をすり抜けて一瞬で飛び去ってしまった。

「ちょっと待ってくれ! お前は一体誰だ? お前に会いたくなったら、どうすれば会える? 頼む、答えてくれ!」

 慎二の声だけが、もとの暗さに戻った部屋の中に響く。



 ……私の名は、『永遠』



 どこからか、静かな声が響いてきた。



 そして あなたがどんなに私に会いたいと願ったところで——

 私のほうで望まない限り 決して会うことはありません



 窓の外を見ると、かすかな光の筋を宙に残しながら夜空の彼方へ飛び去ってゆく鳥の姿があった。



 その日以来、慎二は目に見えて憔悴していった。

 医師としての仕事は何とかこなしたが、明らかに何か苦しんでいるように見えた。

 妻の綾奈と子どもたちは、父親の様子がおかしい事を気にかけ、心配した。

 慎二は何でもないんだ、としか言えなかった。

 一体、他者に対して他にどう説明すればいいのだ? 私が思念で人を殺したと? そしてその代償として一生殺したヤツにつきまとわれることになってウンザリしているんだ、と?



 稀有の名心臓外科医としての名声も富も、勝ち取った美しい妻綾奈とその子どもたちの存在も、今まで得意で得意で仕方がなかったそれらのものが、突如として色あせてすべてが空しくなってしまった。

 仕事をしていても、英治の恨めしそうな顔が慎二を見つめる。

 子どもたちと遊んでいる時も、綾奈とのセックスの時も——

 本来その権利を得るのは自分だ、とでも言いたげに、物言わぬ英治はうつろな目で慎二を見つめ続けるのだった。



 それから、二年の歳月がたった。

 慎二は、とうとう病床に伏した。

 医学的見地からは、何か心因性のものであるという以外に、彼の不調の原因を特定できなかった。様々な心理療法によってもカウンセリングによっても投薬をしても、効果は一切なかった。

 綾奈は、泣き暮らす日々を送った。

 一度、愛した英治を失うという体験をしていた彼女は、「もしかして私の愛した男は皆不幸な目に会うのでは?」という被害妄想にとらわれ、次第にやつれていった。

 父も母も子育てどころではなくなってしまい、中二の姉・真弓と小4の弟・亮太は親戚に預けられていった。

 慎二は、病床で英治の存在にうなされ続けた。



 ある夜。

 また、慎二はいつもと同じように夢の中で英治に追いかけられた。

 逃げても逃げても死霊は彼の目の前に回りこんできて、その姿を見せ付けてくる。

 慎二はこの時、初めて自分以外のことを考えた。



 ……綾奈と子どもたちには、かわいそうなことをしたな。



 彼自身が苦しむのは、自業自得である。

 自分が全身全霊で願った事の、その成就の代価を支払っているのである。

 しかし、綾奈も子どもたちも、このことは何も知らないのだ。

 自分のせいで、理不尽な苦しみにさらされているのだ。

 夢の中で、初めて慎二は立ち止まった。

 今までずっと走って、全速力で逃げてきたのに。

 来ないでくれ、消えろー。

 それしか言った事のない慎二が、英治の前にがっくりと膝をついてつぶやいた。



 ……ごめんな



 顔を下に向けた慎二の目からは、涙がボロボロとこぼれ出て地に落ちた。

「オレが、悪かったよ」



 その瞬間、慎二の目が覚めた。

 ガバッとベッドから半身を起こして、布団をはねのける。



 ……よう



 驚く事に、ベッドの横には英治と…あの神秘の鳥の姿があった。

 今まで口を開くことのなかった英治が、初めて口をきいた。



 ……やっと、謝ってくれたな。しっかし、長かったなぁ



 英治は、その昔慎二と仲が良かった頃と同じような親しげな調子で語りかけてきた。



 ……お前のその一言、ずっと待ってたんだぜ。

 それでゆるしてやろうと思っていたんだけど。まぁよく今までかかったもんだ。



 ベッドから足を下ろした慎二は、英治に向き直る。

 体からまばゆい光を発する鳥は、二人の邂逅を無言で見つめた。

「ゆるしてくれなんて……言えないよ。オレは何て自分勝手だったんだろう。自分の利益の為に、何人の人間を犠牲にし、泣かせてきたことだろう——」

 慎二は思った。

 もしすべてをやり直せるのならば、富も名声も、自分の持つ一切を投げ打ってもいい。

 心から、そう思った。

 神秘の鳥の声が、狭い室内に朗々と響いた。



 彼は あなたをゆるすと言っています

 これからは 二度と彼があなたの前に現れることはないでしょう



 慎二は、驚いた顔で英治を見つめた。



 ……あ、お前今こう思ったな。

 自分の罪を考えたら、謝るくらいでゆるされるはずがない、って。

 いいんだよ、僕は中原のこともうゆるすよ。恨んでないよ。でも——



 そこでいったん言葉を切り、英治は遠い目をした。



 ……罪に気付いた今は、たとえ僕が君をゆるしても、君自身がきっと自分自身を一生ゆるせない。どうだ、違うか?



 英治はクルッと背を向け、鳥と何らかのアイコンタクトを交わした。



 ……僕には、もうそれで十分すぎるほどなんだよ



 目の前で、英治の姿が次第に透明になり、消えてゆく。

「待ってくれ、北田!」 

 しかし、やがて英治の姿はまったく見えなくなった。



 ……綾奈と、子どもたちをしっかり守ってやれよ



 それが、北田英二の最後の言葉だった。



 ……何か 言いたげですね



 鳥は、頭を抱えてベッドに座り込む慎二を見下ろした。

「罰なら、何で殺すなり自殺に追い込むなり手を下さなかった? なぜオレをずっと生かしておいたんだ?」

 長い首を一振りした鳥は、哀れみとも慈愛ともつかない不思議な眼差しで慎二の質問に答えた。



 命を奪うことが罰としてふさわしくない場合もあります

 生かすことが最大の罰になることもあるのです

 今回の場合は、まさにそうでした



 なるほどな、と慎二は苦笑した。

 まばゆい光を発する鳥は、体の向きを変えて窓の外を見た。



 さて 私もこれであなたとはお別れです



 慎二は立ち上がって窓際に歩み寄り、鳥の横に並んだ。

「オレは、これからどうすればいい?」

 長い首をゆっくり曲げて、鳥は真っ直ぐ慎二の目を見た。

 その時、慎二には鳥が笑ったように見えた。



 さぁ それは聞かずともあなた自身が一番良く分かっているはず

 私はそのことでは一切心配していませんよ



 雄大な翼を部屋いっぱいに開き、ひと振りした鳥の体は一瞬にして部屋から消え去っていった。

 慎二は窓に飛びついて、大きく開け放つと身を乗り出した。

 蒼い月に向かって次第に小さくなってゆく鳥のシルエットを、いつまでも見つめ続けていた。

 そして、長い時間、手を振り続けた。

 やがて空の一部がコバルトブルーとオレンジに染まりだした。

 夜明けだ。

 あの鳥は、宇宙に還ったのだろうか——



 やがて慎二は正気に戻り、健康をも取り戻した。

 子どもたちを呼び寄せ、病んだ妻を付きっ切りで看病した。

 生まれ変わった慎二の心のこもった看病により、綾奈も元気になり、家族の団欒が戻ってきた。

 親子は、涙を流して再生を喜び合った。

 仕事にも復帰したが、もはや彼が生きるのは自分のためではなかった。

 誰に強制されたのでもない、自分の意志で。

 すべては妻と子どものため、そして慎二の医療技術を必要とする人々のため——。



 娘の真弓が、不思議そうに父が飾る写真を見つめる。

「お父さん、これ誰?」

 慎二は、写真立ての中の英治の姿を見て、目を細めた。

「……これはね、父さんの大事な友達なんだよ」

「ふぅん」

 もう関心を失ってしまったのか、真弓はリビングから出て行った。



 不思議なものだ。

 今まではずっと、オレを見つめるお前が嫌で仕方がなかったのに——

 今じゃお前に見守っていてほしい、なんて思うんだからな!



 部屋中を見渡せる位置を見つけ、慎二がその写真立てを飾って眺めていると、妻の綾奈が入ってきた。

「まぁ、懐かしい」

 慎二と綾奈は並んで、写真の中で笑う英治を眺めた。

 綾奈の背中に手を回して引き寄せた慎二は、心で英治に語りかけた。



 ……こんなことで罪滅ぼしになるとは思わないけど、生きてる限りは全力で、家族を守るよ。

 生きてるのはもう自分じゃない。人のための、人と同じ命なんだ。

 そうだろ? 英治。




「行ってきま~す」

 今年から高校生の真弓は、制服姿で家を飛び出した。

「まっず。走らないと遅刻よ、遅刻!」

 真新しいブレザーの肩で風を切って走る真弓の遥か頭上では——



 あの神秘の鳥が、大空をはばたいていた。

 次の、さまよえる命を捜して。


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