フリーダム
姫亜樹(きあき)
フリーダム
変わりなく続く螺旋の朝
いつもと同じ母の声
変わらず響く時計台の音
知らぬ間に散る桜の花
移り変わる季節に
足を止めることなく進む人の影
ぼくはこの
漂っていた
この変わらぬ世界の中に
倖せがあると信じて
君に会うまでは
君は教えてくれた
ここは偽物の自由に
支配された世界だと
ほんの少しの食べ物と
夢があるだけで
人は生きていける
自分を飾る言葉や
物がなくても
人は倖せになれると
今日
ぼくは
穴をあけ
螺旋の輪をくぐりぬけ
君を追いかけて
この偽物の自由に縛られた世界から
飛び出していく
フリーダム 姫亜樹(きあき) @Bungo-2432Da
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