千人切り
Akira@ショートショーター
第1話
男は色魔だった
常にセックスのことを考え、経験人数は1000人に届こうとしていた
そしてついに1000人目の女性にこぎつけた
「ついにこの日が来た
1000人義理が昔からの夢だった
どんな性病も怖くない
エイズになったって構うものか」
1000人目の女は夢の達成にふさわしい美女だった
しかしそんなことで気後れする男ではない
いつも通りシャワーを浴び、ベッドで女を待つ
女がシャワーから出てきた
男にはルーティンがあった
まず最初にフェラチオさせるのだ
早漏の男なりの工夫といえた
フェラチオが終わればたっぷりと可愛がってやって、
再びむくむくと起き上がったら、やるのだ
「君はすごくフェラチオがうまいね
後で僕の本気を見せてあげるよ」
「はひ、はひはほうほはいはふ」
女が礼を言った刹那、男のペニスを噛み千切る
男は絶叫した
「何しやがる」
しかし女は取り合わない
男はイラつくことも忘れ、血の吹き出す股間を眺めた
「俺の何より大切なペニスが切られてしまった」
うわごとのように同じことを繰り返し、やがて絶命した
男の死亡を確認し、女はどこかへ電話を掛けた
10分後、ホテルの部屋のドアホンが鳴る
「やったか」
入ってきた男は嬉々としていった
「よくやった、この男、躊躇なく性病をまき散らす外道なのだ
このままではエイズも蔓延させかねんということで君に動いてもらったのだ
それにしても君の殺人テクニックは素晴らしい
フェラチオでペニスをかみ切り殺害するなど、バカバカしくて警察もまともに調べようと思わないだろうからな...」
千人切り Akira@ショートショーター @akira_novelist
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