痛みに耐えて

僕は毎朝、周りの人たちから睨まれている。


時には、頬や脇腹辺りを叩かれる。


そんな僕の気持ちを君は気付いてくれているのだろうか?


僕のメンタルもカラダも限界に近づいているんだけどな。



僕が誰かって?





僕はリュックだよ。


いつも君が満員電車の中でも背中に背負ってくれているリュックだよ。


君が背中に背負ってくれているばっかりに、僕は毎日のように睨まれ、

叩かれ、ボロボロになっていくんだ。



前に抱えるように持って欲しい。



僕が君に望むのは、このたった一つの簡単な事なのに。


残念ながら僕には君に想いを伝える方法がないから。


君が自発的に気付いてくれるまで耐えるしかないんだ。



自分勝手な君へ。


お願いだからそろそろ思いやりを身につけてくれないか。

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