これが私の人生~夢なら覚めて欲しい~

Rin.K

第0話 生い立ち

私はリン。


日本のある田舎で生まれた。

実家は山と海に囲まれ、道はほぼ一本。バスは2時間に1本しかない。

その割にガソリンスタンドは2件。コンビニは3件。


自然に囲まれて育ったせいか、街への憧れは人一倍あった。

オシャレな雑誌に目を向け、テレビでやっているドラマに一喜一憂する。

どこにでもいる中学生になった。

一つ違うのは、3歳離れた兄との関係があったこと。

関係というのは、そういうこと。小学4年生のころからそういう関係だったのだ。


なんでそうなったかというと、兄の好奇心に付き合ったらそうなった。

というわけだ。


0歳の時から小学5年生くらいまで両親と寝ていた私は、夜な夜なそういうことをしていたことに気が付いていた。

その行為に関する好奇心もあいまって、兄の好奇心に付き合ったというわけだ。

そんな関係も私が中1になるころには自然となくなっていた。

兄に年上の彼女ができたからだった。


これが私の生い立ち。

保育園からの生徒たちと小学時代をそのまま共に過ごし、中学では小学校の生徒と他の1校と合流。狭い社会の中で12年間を過ごした。


こんな私の人生の歯車は、音を立てて一つ、また一つと壊れていった。

自分で壊しているとも知らずに。

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