早退した日
錆びついたわたしの自転車で
走り抜けたかった
この平日の静かな町を
学校は嫌いだった
そこにいるのは下らない連中ばかりに思えた
わたしはお前らとは違うんだ
担任の先生は言った
「これ以上、無断早退をするなら家に電話を入れるぞ」
と
わたしは学校っていうのはさ
要するにこういうことのためにあるんじゃないかって思っていたんだ
だって早退した日の青空はとっても綺麗に映るんだよ
誰もいない静かな公園で
お弁当を食べて
そしてベンチで寝っ転がる
ああ………
この日のこんな思い出が無ければ
学校生活なんてまるで屑篭の中だろう
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