レッツスーサイド


枕によって寝覚めが変わることを発見した

おれはコーンフレークに牛乳を注ぐとそれを放置し会社へと出かけた

多分、今頃ふやふやなんだと思う

アシックスの靴を履き玄関を飛び出したのだ

それはとてつもなく臭かった

これでは足っ臭だ

おれは一人、爆笑し拍手をしながら自宅を後にした

隣人の『ふとっちょマサコおばさん』がそんなおれを見て通報しかけた

「もすもす」

頭がおかしいのだこの女は

でも可哀想な人だからみんながそのまま放置した

ふとっちょマサコおばさんはますます陽気に狂っていった

誰にも止められなかった

この国の最高指導者である内閣総理大臣、鳩山にだって無理だろう

何しろマサコはよく鳩を喰う

しかも生で………

公園で鳩がうろうろしているのを見かけるとすかさず喰らいつくのだ

「無料なのよ」

それがマサコの言い分

無料だから食べても良いという認識の時点で終わっている

鳩山は鳩の親戚だからマサコにとっては餌以外の何者でもないだろう

そんな鳩山にこの日本は託せない

今、日本に必要なものは強さ

鳩ではなく核

核山だ

世界に対抗、出来るのは核山しかいない

おれはそのようなことをぶつぶつと呟きながら花屋の前を通り過ぎようとした

働いていた女の子から声を掛けられた

「訴えるからな!」

だからあれはレイプじゃないってきみも納得したでしょ

「地獄に落ちろ! この変態チーカマ野郎!」

おれのチーカマプレイがよっぽど気に食わなかったらしい

チーカマプレイとはおっほんこれから説明いたしましょう

チーカマプレイ

それはその名の通りチーカマを女性器の中に入れたり出したりすることである

膣に出入りするチーカマ、そいつにおれは挨拶を交わした

「よっ」

朗らかに

時には悩みも打ち明けたりする

「………明日の会議で成功する秘訣は一体、何?」

チーカマがひょっこりと膣から顔を出すその瞬間がチャンスだ

まあ操作しているのは全ておれの腕なのだが

花屋の女の子はそんなおれに愛想を尽かした

もう少し将来性がある奴と勘違いしていたらしい

ふふん馬鹿な奴だ

おれは今朝のふやふやのコーンフレークに顔を突っ込んで自殺しておけば良かったなと思った

これから会社に行かなくてはならない

会社に行くくらいなら死んだ方がましだという意見には頷く他ないだろう

だが実際にそれを実行するとなるとだらだらと延期しやがて老衰で死ぬ羽目になってしまう

若さと決断力がある今しか出来ないことなのだ


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