終わらないでほしい
午後
うとうととしていた
夢を見ているようなそうではないような
カーテンを揺らして部屋の中に入り込んでくる風は穏やか
休日の町並み
遠くの方から電車がことんことん………と走っている音が聞こえた
その時わたしは子供の頃を思い出していた
いや………そうではなくて
子供の頃の自分に戻っていた
日射しが優しく部屋を照らしていた
その微妙な明るさの加減にわたしは幼い頃のわたしに戻ったのさ
ぼんやりとなんだか幸福みたいな気持ちに包まれて
でもこんな感覚がすぐに吹き飛ばされてしまうことをよく知っている
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