掃き溜め


下らない雑音に耳を傾けるのは

もう止めにしろよ

お前は既に知っている筈だろ?

こんな場所に一体、何を期待していたのさ

これまでの続きが

まるで初めてのような顔をして

再放送されるだけ

掃き溜めの腐った汚水の匂いが漂う場所で

折れ曲がった背骨の猿と

プリンアラモードとの饗宴

得体の知れない言語をぶつぶつと喋り続ければ

自分で自分に合格を与えられるさ

誰も聞いていない

何も含んでいない

化けの皮が剥がされたって

見て見ぬ振りする

手遅れなのは誰が見たって明らかなのに

先送りにしている

こそこそと合図を交わし合って

まだ何とかお互いが正常みたいに振舞って

狂っている

けどきっとお前ならうまくやれるさ


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る