第57話 いなくなる ―かきつづける―
-まえがき-
ありがとうのきもちです。←いちおうそのつもりです。
少し気持ちが不安定な方は、
もしかしたらお読みにならない方が良いかもしれません。
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かくこと
これほどかんたんなことはない
けれども
いうほどにはかんたんではない
かいたから
かくまねごとをしたから
すこしだけかいてみたからわかる
ほんのすこしだけれど
わかるきがする
かきつづけること
つづけることは
とてもたいへんだ
おれることも
やすむことも
やめることもある
またはじめることも
きっとあるだろう
いなくなる
みずからきめたことでなく
せかいから
きえてしまうこと
かならずおこること
だれにでもおこること
だれにでもおこるけれど
いつおこるのかわからないこと
かきつづけること
とてもたいへんなこと
でもだからこそ
やらなければならないこと
いなくなる
それはいつかくる
だから
なにかをかきつづる
かきつづける
かきつづける
ゆるされるなら
かいたものをおわらせる
のこしたいのだろうか?
のこりたいのだろうか?
ものがたり
こころ
ここにいたという
そのかけらを
わからない
なら、かいてみればいい
わかるまで
かきつづければいい
かけるだけ
かけばいい
だいすきだったひとの
いなくなるのを
みたから
―つぶやき―
あのひとはきっと書いているでしょうね。
みずからの育てたせかいを旅しながら。
あのひとが居なくなったことはとても悲しい。
あのひとの書いた物語、
あのひとの育んだ世界は、
きっとどこかで続いてゆくのだと信じています。
あのひとの残した物語の欠片は、
間違いなく自分の胸に残っていますから。
ただ、
ここではその続きを読むことができないことが、
ただそれだけが、とても、とても残念です。
できることは、
だいすきだったひとの作品を想いつつ、
なにかを書き、終わらせる努力をすること。
うん、今までと変わりませんね(笑)
言いたいことはひとつだけ。
ありがとうございました。
あなたの作品のおかげで、
私の人生は豊かになっておりました。
あなたへの感謝の気持ちを、風に流してみます。
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