エスタリス王国物語

須田 洸夜

序章

遥か昔、このダンデルシア大陸の人間が精霊と共に生きていた頃。


海の彼方から、ある男が現れた。その男の名はジリアス。彼は、これまで狩猟を主流としていたダンデルシア人に農作を教え、彼等の生活をより豊かにした。このジリアスこそ、後の初代エスタリス国王である。

しかし、皆の羨望を一身に受けるジリアスに嫉妬するダンデルシア人の男、サヴエルは闇の精霊達と契約してジリアスと彼に従う者たちを殺そうとする。

だが、ダンデルシア人の中でも、最も精霊に愛された女ティオナンが精霊王と共にジリアスを助け、サヴエルは闇の精霊達と共に、闇に葬られた。

その際、サヴエルはこう叫んだと言われている。


「必ず、戻ってくる。お前達の事を決して許しはせぬ。」


エスタリス建国神話より

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