第2話 蚊の運命

僕は蚊である。毎日毎日生きる為に人様の血を少しばかりいただいている。しかし、最近になってなんで蚊に生まれてきたんだろうとつくづく思うようになった。常に人様からは疎まれ、蔑まれ、嫌われながら生きていかなければいけない。ほかの種類の子達が悪さをして人様を殺めてしまっらとばっちりが僕達にも来るのだ。そして、人間に簡単に殺される、簡単にだ。人間とは生物の中で一番命を重んじているのにも拘わらずその対象が人ではなくなった場合は容赦なく殺す。笑いながら、話しながら、嫌がりながら、とついでに殺されるのだ。こんな屈辱たまったもんじゃない。だから最近蚊が存在する意味を考えるようになったのだ。僕だって楽しく生きたいよ。僕だって笑いながら生きたいよ。僕だって寿命で死にたいよ。僕だって……

でも、もういいんだ…。最後まで生きるって決めたんだ。絶対に生き残ってやる。





僕は人間。蚊にはなりたくなかった人生だった。僕はインキャという理由だけで殴られ、蹴られといじめられてきた。もううんざりだ。蚊と大して扱いが変わらない。恥ずかしい写真を無理やり撮られ、ネットに公開される。そして、社会的に殺される。今自分が生きてるのがとても辛い。どうにかして逃げようとしても相手は複数人で僕をいじめてくる。どうすることも出来ない。周りのみんなは見て見ぬふり。もうほんとに辛くて苦しい。早く楽になりたいな……。

あー、蚊みたいにコロッと簡単に殺されないかな……。

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みけの短編集 みけ @mikeke

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