白い残像 5

2、3人の女の子に出会ったが、彼女には会わなかった。


彼はすっかり落胆した。


一体、どうしたのだろうか?


休んだのかな、そんなことを考えながら、彼は力なく金型工場へと歩いて行った。


「星山さん、おはよう」


その声にハッとして振り向くと、彼女がそこにいた。


「おはようございます」


彼はちょっとどぎまぎしながら言って、にっこり笑った。


彼女も微笑んだ。

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