出会い系アプリ

Akira@ショートショーター

第1話

男がいた。性欲も盛りの頃、暇さえあれば女を食っていた

しかし最近いささかそれにも飽きてきた

「ううむ、なにか面白いことはないか

ゲームは一人ではつまらないし、スポーツは人数がいる

勉強なんてしたくもない」

この男は普段悩むような男ではなかった

悩む暇があれば、女で解消してしまうからである

「そうだ。外国の女はまだ経験したことがない

自国の女は飽きているが、外国の女となると別だ

灯台下暗しとはこのことだ」

早速男は海外系の出会い系アプリを始めることにした

すると顔がいい事もあり、次々と、面白いように外国美女とエンジョイできた

「このアプリは素晴らしい。

そうだ、みんなにも教えてやろう」

男はメッセンジャーアプリを起動し、友人たちにこれまでのエピソードを話した

しかし男の予想に反して、否定的な意見しか帰ってこなかった

『アプリを運営している国が、我が国と仲が悪い、しかも悪い噂の耐えない国で何をされるかわからず怖い』

こんな意見が大半だった

「やれやれ、せっかくいい思いができるようにと気を遣ったのになんて言い草だ

そもそもこのメッセンジャーアプリも同じ国のやつじゃないか…」

あえて国名は出さないが、自らの境遇を顧みず、墓穴を掘る輩はどこにでもいるものだ

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出会い系アプリ Akira@ショートショーター @akira_novelist

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