答えをくれ

建て付けの悪いドア、正面に開かずの小窓。

換気口すら無い部屋で、私は白い空気に包まれる。


もうすぐ賢者様がやって来て、爪先で跳ねながら気付かせてくれるんだ。


邪魔なものは何だろう。


何を消せばいいのかな。


足元から襲ってくる枯渇の恐怖を、与えたのは誰誰誰。


そう簡単に忘れられないから、こんなにも痛むんだ。

目の前で光が弾けて、私はどうにかなっちゃうみたい。


腹の探り合いはもうたくさんだから、どうか声を聞かせて欲しい。


出来れば、真実に色を添えて。

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