守護霊との約束

勝利だギューちゃん

第1話

人生に疲れていた。

まだ、若いが夢も希望もなかった。

なので、事故とかで死んでも構わない思っていた。


そしたら、先生に怒られた。

「真面目にやれと」・・・

俺は、真面目だ・・・


学校帰りに、横断歩道を渡っていた。

信号は青だ。

確認した。


しかし、スピード違反の車が猛スピードで接近してくる。

こういう時は、スローモーションのように見えるというのは、本当だな。

運転士は、スマホで会話をしている。


車道が赤信号であるのに、気がついてないようだ。


「そっか・・・俺は、このまま死ぬのか・・・

まあ、自堕落に生きてきたからな・・・

自業自得だろう・・・」

笑みがこぼれるのを、感じた・・・


誰も悲しまないだろう。

すぐに、忘れ去られるだろう。

新聞には載るのか?


一瞬で、これだけの事が脳裏を過る・・・


すがすがしかった・・・


「さようなら・・・現世・・・」


ピーポー、ピーポー


救急車が来て、俺の体は運ばれて行った。

それを見るということは、本当に死んだみたいだ・・・


あっけない・・・


「まだ、死んでないわよ」

その声に、降り向く。

女の子がいた。


あからだまだな・・・


「やあ、元気?というのも、変かな?」

「君はだれ?」

「私?私は・・・」

「天使か、死神なんて、言わないよね」

女の子は、首を横に振る。


「残念、私は、どっちでもないわよ」

「なら、守護霊か?」

「正解」

「なんだって?」

「だから、私は君の守護霊なんだって」


とても、真面目な顔をしていた。

ウソではないようだ。


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