(参加作品その6)HEARTLESS ~最強の女兵士はスローライフに向かない~(九条 寓碩様)

   

HEARTLESS ~最強の女兵士はスローライフに向かない~



元・強化兵のボニーは戦争後、辺境の星に流れついて雑貨屋で働き始めた。平和で平凡な暮らしをすることだけが望みだった。

雑貨屋の店主は不愛想で寡黙な大男だ。

神業のごとき銃の腕前で、ひとり自警団として町の秩序を維持している。ボニーはそんな店主のことが気になりつつも、踏み込まずにいる。

やがて、銀河連邦全域に強大な影響力を持つ巨大企業の社員ビートが、町の土地を買い占めようとする。ビートの非道な行状に怒った店主とボニーは、力を合わせてビートを倒す。



最終話URL

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890202295/episodes/1177354054890222352



企画参加時点での最終話PV:3



(私からの一言)

 いただいた『これまでのあらすじ(前話までの総括)』を拝見した時点で、頭の中に「SF西部劇」という言葉が浮かびました。『ボニー』という名前の影響で、余計にそう思ってしまったのかもしれませんが、作品ページに行ってみると『スペースオペラ』『西部劇』といったタグもあるので、あながち間違いでもなさそうです。

 とりあえず、そんなことを思いながら、最終話を読み始めました。個人的に私は、物語の締め方として「素直なハッピーエンド」よりも「切なさの混じったハッピーエンド」の方が好きです。この作品は最終話タイトルが『さよなら』だったので、それを見た時点で「シェーン! カムバック!」的なラストも想像したのですが……。

 これまでのあらすじで『力を合わせてビートを倒す』まで書かれていたように、エピローグ的な最終話。でも単なる余韻ではなく、世界観が伝わってくるエピローグ。この世界観でどういう物語が描かれているのか、物語全体への興味も湧く感じ……。

 そんなことを考えながら読んでいったので、終盤の展開には驚かされました。いやもうエピローグなんて思ったのが失礼なくらいに、最後の最後で、意外な見せ場も用意された作品でした。

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