(参加作品その4)睡蓮の書 五、生命の章(文目ゆうき様)

   

睡蓮の書 五、生命の章



 千年もの間、代ごと繰り返されてきた、太陽神ホルアクティと生命神ハピの戦い。

 戦のきっかけとなった予言と、同時に示されされたその「終結」。

 戦終結の証と言われる「ケセルイムハト」の青は、敵の主神、生命神ドサム・ハピの瞳に宿り、

 漆黒の瞳をした太陽神ラア・ホルアクティは、戦の発端となった不吉な予言の、真の体現者となる。

 自身の裏側の力を受け入れ、それを抑えることなく放つ。ラアにとって、それこそが「ほんとうに生きる」こと。

 天地を焼き、多くの犠牲を強いてなお、

 己の身を焼いて生き尽くすこと。それが、彼にとっての幸福。


 生命神ドサム・ハピはラアを抑えようと力を尽くすが、自身を投げうつその力の前には及ばない。

 そのとき、彼の唯一愛した精霊の命が潰えたと知り、

 ドサムの最後の力がラアを刺し貫いた。



最終話URL

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885725290/episodes/1177354054885739939



企画参加時点での最終話PV:13



(私からの一言)

 まず、いただいた『これまでのあらすじ(前話までの総括)』を拝見した時点で、少しワクワクしました。「さあ、クライマックスの最終話です!」という匂いがプンプンします。いきなり盛り上がる場面を読ませていただける、という感じです。

 そして、いざ最終話を読んでみると……。まず前半部で、文章表現が独特で面白い、と感じました。

 美しく描写をしつつ、読みやすく改行している。パッと頭に浮かんだ言葉が『詩』でした。詩的な文章で描かれた物語、というイメージです。

 途中で『夢』に関する言及があるので、その影響もあったのでしょうが、その後の描写の端々にも「感性に訴えてくるような、詩のような表現」を感じました。こういう文章で描かれる物語であるならば……。これはこれで、物語全体への興味が湧きますし、最終話から読み始めた人に対して、強いアピールになるでしょう(実際に第一話に戻ってみたら、同じ雰囲気でしたが、それでも「最終話の方がインパクトあった」と感じました)。


 なお、参加書き込みの際に『エピローグ(終章)を最終話にカウントするのかどうか迷ったのですが、とりあえず本編の最後を最終話としてみました』という言葉もいただきましたが、企画主としては、これに関しては完全に作者様の判断に任せたいと考えています。

 PVを拝見しても、今回の『最終話』と次の「エピローグ(終章)」は同じくらいですし、一つ前は半分くらい。つまり最終話だけ読もうとする人々も、どちらを最終話扱いにするのか、意見が割れているようですから。

   

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